駅の近くに骨董屋がある
いや骨董というより古道具屋だ
中古の家具や食器類、室内に飾る置物などがほとんどで
茶道具は少しだけ奥の方のガラスケースに入っている
江戸時代の物から昭和のものが雑多に積み重ねてある
この店で
江戸時代の現川焼の鉢、
山中塗の辻石斎の煮物椀、
萩焼の坂田泥華の皿を買った
現川焼は刷毛目が特徴で「西の仁清」とも言われたほど瀟洒なものだ
元禄年間から長崎で焼かれたが50年で途絶えた
のち明治に横石臥牛が再興した
若い時、現川焼はS先生の会で何度も拝見した
その特徴ある刷毛目と
現川という情趣のある名前に心惹かれた
いつかは手に入れたい
欲しい
と思っていたのである
その鉢が自分のものになり
裏表見込みから高台とよくよく見ても
確信はなかった
もう20年も前になるが
一度お願いして
S先生に見て頂いた
「現川だね」とひとめで仰って頂き
嬉しかった事を
よく覚えている
うつつとは ①現実。現世。実在 ②正気
駿河なる宇津の山べの うつつにも 夢にも人に逢はぬなりけり 新古今集、伊勢物語
茶の湯・茶道ランキング
いや骨董というより古道具屋だ
中古の家具や食器類、室内に飾る置物などがほとんどで
茶道具は少しだけ奥の方のガラスケースに入っている
江戸時代の物から昭和のものが雑多に積み重ねてある
この店で
江戸時代の現川焼の鉢、
山中塗の辻石斎の煮物椀、
萩焼の坂田泥華の皿を買った
現川焼は刷毛目が特徴で「西の仁清」とも言われたほど瀟洒なものだ
元禄年間から長崎で焼かれたが50年で途絶えた
のち明治に横石臥牛が再興した
若い時、現川焼はS先生の会で何度も拝見した
その特徴ある刷毛目と
現川という情趣のある名前に心惹かれた
いつかは手に入れたい
欲しい
と思っていたのである
その鉢が自分のものになり
裏表見込みから高台とよくよく見ても
確信はなかった
もう20年も前になるが
一度お願いして
S先生に見て頂いた
「現川だね」とひとめで仰って頂き
嬉しかった事を
よく覚えている
うつつとは ①現実。現世。実在 ②正気
駿河なる宇津の山べの うつつにも 夢にも人に逢はぬなりけり 新古今集、伊勢物語
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