村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

短歌を詠もう

2009-07-16 23:53:00 | 短歌・俳句の事
歌の結社「まひる野」の会員である
毎月ただ 欠詠の無いように それが目標で
歌を作っている
簡単なようで
これが結構大変だ

歌を詠もうと意識しないと
一首もできない
風が吹いて涙がぽとり
ああ
   一首浮かびました
などという事はまずない

じっと集中して心に引っ掛かっているその何かを見つめる
心が動いた時 その事を思い出して
その感動を歌にする
歌にすると
それがどうしたの という
何と言う事もない短歌になる 
これが短歌といえるのか われながら疑ってしまう
ようするに ヘタなのだが・・・

昨年5月に
源氏物語一千年の取り合わせで茶会をした

それを短歌にした
題は 
茶の取り合わせ

狩衣の上にも細かき文様の書き込みありて定家描かる
定家像を土佐光孚が描きたるわれの一番の軸を掛けんか
後姿の定家の掛け軸のちの世のわれの茶会のまなかにおわす
香合は水の文様の合口に錫の縁ある蒔絵の合うや
花入れを選びあぐねつ源氏たる雅な風情にふさう道具を
むらさきの紐の文箱を花入れの見立てにせんとう友のアイディア
床脇に香炉を飾るゆうがおの文様にまずは源氏をしたう
菊桐の蒔絵の棗これをもて桐壷あらわすこと愉しけれ

過ぎてしまえば茶会など何も残らず
すぐ次の茶事の準備やら普段の稽古やらで
遠くに忘れてしまっているものを
 
短歌にして冷凍する
読めばたちまち解凍するのだ


短歌もよいではないか うまい下手を追及せず
日記のように残しておくも 私めはそれだ







コメント (2)
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