つれづれ 2

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

流域紀行八王子 -風景に歴史を訪ねて

2015-06-21 13:28:31 | 馬場先生の野外講座


南浅川 敷島橋から小仏川/案内川の谷口までを歩く

昨日までの梅雨らしい日とは打って変わって
この日は朝から空は明るく まさに梅雨の晴れ間の一日でした。
JR高尾駅に集合して
敷島橋から歩き始め小仏川と案内川の谷口まで歩きました(6月20日)

先ず、敷島橋から浅川の上流方面を撮る。



上流で小仏川と案内川が合流し水量を増している浅川の流れです。



南北に迫る山稜の狭間を抜けて大きく曲流しています。



白山神社
社伝によれば享徳3年(1454)加賀国一ノ宮白山比神社を勤請したと云う…



奥宮(奥社)へ向かいました。



雨の翌日なので足場の悪い道でした。
狭い石段も途切れ途切れ、
時々立ち止まっては又歩きだす、を繰り返しながら登った。



大分登って、やっと平坦な場所に出る。長い年月を感じる本殿が佇んでいました。



覆い屋根の中には、寛文11年(1671)頃再建と推定される神殿があります。
荘厳な雰囲気を味わう事が出来、苦労した甲斐があったと思った。





ここからの復路が大変でした。
山の土はよく滑るので若い方に助けられながら降り始める…



前日の雨で良く滑り、木の根が飛び出しているので躓かない様に注意しながら
ゆっくりと足場の悪い道を、やっとの思いで降りる事が出来ました。
「これも、いい思い出ね…」と誰かが云ってました。



車道を離れて遊歩道を遡る。



川面を渡る風が、少し汗ばんだ体に気持ち良かった。



南浅川に架かる両界橋です。



獅子淵
獅子岩と称する巨岩と清流の景観が美しい所。
江戸時代、炎暑を避んで納涼を楽しんだ小亭が数軒残っている。



上の橋からは獅子岩は撮れなかったけど小亭が残っているのが見える。
今で云う リバーサイドですね…


高尾駒木野庭園
出発前、高尾駅の売店で買った おにぎりをここで食べる。
美味しいコーヒーを頂いてほっとするひと時を過ごした。



心字池を中心とした池泉回遊式の日本庭園も見事でした。



午後は先ず神明神社へお詣りする。



小仏関跡
江戸時代の甲州街道の関跡。



小仏関跡の横を流れていた川が暗渠になって、ここに流れ出ていました。
この先の小仏川に流れ込みます。



小仏川の谷口辺りの清流の美しさ…
水面が綺麗でした。



美しい景観、そして人の声も掻き消す程の静寂を破る水の音…
マイナスイオンたっぷりの清涼感のある景色です。



自然の成す造形美
岩と岩の間を流れる透明感溢れる川面に癒されるひと時でした。



再び遊歩道を暫らく歩く…



小仏川(左)と案内川の合流点です。

馬場先生のプリントから抜粋すれば
「この両川について『稿』上長房村の項に小仏川 小仏の谷々より湧出して一条の流となり、
村の中ほどにて木下沢川と合し、街道の南うらを流れて、小名古名字にて上椚田村より出る
案内川と合し一流となり下長房村に達す、下流を浅川と唱ふ、砂利川なり」、上椚田村の項には
「案内川 水源西南の方字大平より流れ出で、東北の方小名落合にて小仏川に合す」とある。

暫らく歩くと京王高尾線高尾山口駅も近くなってきた様です。



高尾山口駅の近くにある氷川神社にお詣りしてから帰途につく

梅雨最中だと云うのにたった一日だけの好天の日、
いい探訪でした。
特にマイナスイオンたっぷりの小仏川の渓流の美しさ等が
印象に残っています。
次回7月は、毎年暑いのでお教室での講義になります。
どんなお話を聞かせて頂けるか楽しみです。


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