つれづれ 2

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

流域紀行八王子 -風景に歴史を訪ねて

2015-12-20 17:16:49 | 馬場先生の野外講座


城山川をさかのぼる ②出羽橋から御霊谷川、八王子城下跡

前回に続き出羽橋から城山川をさかのぼり、
小さい支流 御霊谷川を訪ね、
その後、八王子城の城下町跡とされる一帯を歩いて来ました。

朝はこの冬初めての冷え込みになりましたが
日中は歩くのに丁度良い暖かさになって
足取りも軽く歩いてきました。(12月19日)

バスで終点の城山手で下車、出羽橋からの出発です。



きれいな流れの城山川をさかのぼる。



遠くに妙観寺が見えてくる。



妙観寺は昭和16年(1941)本堂を焼失、同年12月に再興された。
旧本尊は大横町極楽寺本尊歯吹如来と伝える。



御霊谷川が城山川に合流している地点を見ながら歩く…



途中、枯れ色に染まっている光景を見ながら先生が
「江戸時代に「枯野見」と云う風雅な遊びを楽しんだ様です…と話された
枯野を見て、過ぎ去った季節と これから訪れる季節を連想する…枯野見…
往時の人は美の感覚に素晴らしいものをもっていた様です…」と
そんな行楽もあったのかと嬉しくなる様な話でした。



御霊谷川をさかのぼり



御霊谷川が周囲を囲むように流れる中に御霊明神社が見える。



大きな屋根に覆われている御霊明神社
昔の領主梶原氏により建立。(写真は田子さんの提供です)

ここまで歩いて昼食を食べた、天ぷらうどんは温かくて美味しかった。
私は久しぶりの おうどんでしたので汁まで全部頂いちゃいました!

午後は先ず車道の向かい側に見える梶原八幡神社へ向かった。



鳥居を潜ると杉の大木の根元が残っていた。
上は鉄板で覆われて保存されていた。
周囲が2丈4,5尺もあったそうです。



石段を上って…梶原八幡神社です。(写真は田子さんの提供です)



弘法大師による筆一軸、八幡宮の三字の様です。
馬場先生のプリントに貼付されていました。



梶原八幡神社の拝殿と神殿



北へ中央自動車道の歩道橋を渡った所に梶原家の墓地があった。



陽だまりの温かい落ち葉の道を更に歩くと
刀匠武蔵太郎安国鍛刀之地の碑が立っていた。
先生のプリントによれば
『稿』に「鍛冶屋村 鍛冶藤吾藤太小名鍛冶屋村に住せり、
先祖を周重と云、天正4年(1576)当所に来り住し、刀剣を製造す、
しばし東照宮の御用を勤めしにより、屋敷地を賜りしと云」とあります。



旧八日市宿の東端に見上げる様な大きな桜の古木がありました。



桜の根元に二つ並んだ古い石仏が昔を語っているかの様に見えました。

2015年最後の野外講座でした。
今年も若い皆様に元気を頂きながら歩く事が出来ました。

2016年1月は新春の横浜、みなとみらいを訪ねる予定だそうです。
4年前に横浜を10回にわたって受講したのを思い出しました。
現在の横浜はもちろんの事、横浜の歴史にも魅力があります。
楽しみです。 
来年も馬場ファミリーは元気に歩きます。
どうぞ佳いお年をお迎えください