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「束(そく/つか)」とは長さを表す単位。指1本分の幅を「1伏(ふせ)」と呼び、「4伏」を「1 束」としたそうです。
これは親指を除いた指4本分が一握りに相当するからとされている。1束は現在の約8cmに相当し、当時 は矢の長さの単位としても使われました。
平家物語の「那須与一の扇の矢」
小兵といふぢやう、十二束三伏、弓は強し、浦響くほど長鳴りして、あやまたず扇の要ぎは一寸ばかりおいて、ひいふつとぞ射きつたる。
小兵とはいいながら、矢は十二束三伏で弓は強く、(かぶら矢は)浦一帯に鳴り響くほど長いうなりをたてて、狙いをあやまたず扇の要から一寸ほど離れたところをひいふっと射きった。
「十二束三伏」ですから、「約102㎝」の矢ということになります。
「つかの間」とはこの単位に由来します。漢字では「束の間」と書きます。一握りほどの短い幅のことを言います。この幅が時間の長さにたとえられ、短い時間を「束の間」というようになったのです。
つか‐の‐ま【束の間】
《一束(ひとつか)、すなわち指4本の幅の意から》ごく短い時間。ちょっとの間。「―の夢」「―も忘れない」
大辞泉
「夏野行く、牡鹿(おじか)の角の、束の間も、妹が心を忘れて思へや(万葉集:柿本人麻呂)」
(夏の野を行く牡鹿の角は短いけれど、そんな短い間も、私は妻の事を忘れたりしません。)
13世紀も前の人麻呂のの思いが私と同じだったとは・・・。
したっけ。