高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

伝統医学だより その5:現代社会の健康上の問題点 4

2022-03-10 09:00:00 | 連載
木田山薬堂診療所の木田正博です。

《現代社会の健康上の問題点》 

2021年8月号で
現代特有の健康上の問題点を12項目あげて、
前回の2022年1月号までに
その半分の6項目について
対処法などを説明してきました。
見直してみてください。

今回は、
(7)パソコン・スマフォ・テレビなどの見過ぎ
(8)精神ストレスの過剰
(9)砂糖・肉類とパン食の過多と遅い夕食、
についてです。

(7)パソコンなどの電子画面を長時間見ると、
眼精疲労・目の奥の痛み・
不眠と多夢などが生じます。
近年、デスクワークで
ずっとパソコンを見ることが
一般的になりましたね。
「若い人の老眼がみうけられるようになった」と
テレビで眼科医が言ってました。
中国医学で言うと、
目と心を養う血が消耗して
目の痛みや視力低下が起こるし、
心(しん)の火が生じて
夢が多くなり不眠となります。
心火とは頭が興奮状態になるということです。
毎日の電子画面を見る時間を減らし、
就眠前1時間は見ないようにしましょう。
ブルーライトカットの
画面用シールやメガネを使いましょう。

(8)長期間の精神ストレスや
強い精神ストレスでは、
気の流れが滞り、
そのたまった気が胃腸や心を攻撃して、
胃痛・腹痛・ゲリ・
頭痛・動悸が生じます。
また、気が流れにくいことにより
食欲不振・便秘・不安・うつ傾向も生じます。
精神ストレスを感じる状況からは
できるだけ逃げること。
精神ストレスがあるときは
散歩するなど屋外で
体を動かすとよいですよ。
気がめぐりストレス発散ができます。

(9)砂糖をよくとる習慣の人は、
体が重だるく動きづらくなるし、
感染症によくかかったり
化膿しやすくなります。
歯周病・副鼻腔炎・気管支炎・
くさい便と便秘・ゲリなどです。
油ものが多く肉類が野菜より多量
という食事を続けると、
暑がり・顔のほてり・
乾癬などの皮膚病・脳出血・便秘・
大腸ガンなどが生じやすくなります。
遅い時間の夕食の習慣があると
うまく消化できず食物がおなかで停滞し、
体が重だるい・肥満・胃もたれ・
慢性便秘などが生じます。
煮物には砂糖を使わず、
砂糖入りのおかしは
1日に饅頭1個ほどまで、
夕食と夕食後には
砂糖入りのものを食べない、
肉類は野菜より多くは食べない、
ショートニングやマーガリンはさける、
など注意しましょう。
パン食は上記油物や砂糖類が多くなるので注意。
市販のパンは
一般的に輸入小麦を使っているので
農薬がかなり残留しています。
国産小麦で天然酵母のものにしましょう。
小・中学校の給食のパンを
国産小麦のものにしてほしいですね。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2022年3月号より転載しました。

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