高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

高知にもどってきて その1~新連載

2024-09-11 09:00:00 | 連載
> 四万十市 中村くらしを見直す会の川村瑠璃です。

【高知に戻ってきて】その1

こんにちは。
高知県西部にある四万十市で
自然食品店を営む「中村くらしを見直す会」で働いています川村瑠璃です。


家から歩けばすぐに大自然、
そんな高知の環境で育った私は
海も、山も川も幼少期から大好きでした。
大学進学を機に高知を離れましたが、
日本の自然をもっと知りたく
働きながら山登りは北の知床から九州屋久島まで、
小笠原諸島、沖縄西表でのシーカヤック、
雪山スキーもサーフィンと
一年中休みの日はどこかへ飛びまわる生活でした。


こんなに遊んで(笑)フィールドを駆け回る中、
アウトドアウェアの会社から働かないかと声がかかり
約7年間アウトドアの会社で働いていました。

いざ働いてみると服を売るよりも
環境問題に関する勉強ばかりの毎日!
私たちの目にする自然、
手にする食べ物、衣類に至るまで、
それは自然も人も傷つけず害を与えない、
公正でクリーンな物か。
その勉強の毎日。

自分の持っているもの、食べ物、好きな自然がそうだと
説明できる生活を送るよう心掛ける日々でした。
面白いことに、
この会社がオーガニックの食料品販売事業も展開することとなり
母が代表で務めていた「中村くらしを見直す会」で触れてきたことを生かす機会となりました。


オーガニックという言葉が錯綜する世の中で、
私なりに教わったことから伝えていること。
衣類や食、人間の生活、自然に通じて
最も大切にしなければならないのは「土」
衣類の原料につながる植物、
食につながる作物、
自然の要となる空気を作る樹木の生長には、
土壌が豊かで健康な土でなくてはならない。
土の健康とは土の菌、微生物、植物、動物が活発に育む環境。

こんな土の上で生活をしたい。
自分の故郷である高知に戻り
これからもその良さを体感しい
ろいろな人へ繋げ豊かな高知を伝え守りたい。
2022年、高知へ戻ってきました。

お店の名前は、「KURASHI・くらし」
1983年に共同購入の会からスタート、
現在は有機野菜や減、無農薬米を地元の生産者と連携した学校給食を運営する会も設立、
有機野菜の配送もしながら
今でも小さく街の商店として営んでいます。


母達が培ってきた土台が大きく、
最近ではたくさんの若い方が
お買い物されに覗きに来てくださいます。
地域の方と関わりながら
旬の野菜は何か、食の安全、今の抱える自然の問題など考え、
この連載でも皆様に少しずつ私の言葉でお伝えできればと思います。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年9月号より転載しました。

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