高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

お金では買えない豊かな暮らし その8

2024-02-07 09:00:00 | 連載
いの町 マコモ長茶生産者の奥山加奈子です。

『お金では買えない豊かな暮らし』その8

『食物は薬である。薬は食物である。これ医食同源なり』
若杉ばあちゃんがよく言われることです。
梅醤番茶で心身の変化を感じるようになって、
食養が面白くなり、
食べ物、食べ方に気を遣うようになると、
自分の体の変化に敏感に
気づけるようになった気がします。
今日の自分の不調も、
これまで何を食べてきたかで
出来ているんだなと、
お手当てをしながら体感しています。
今日の命があるのは、
この体が生まれた時から
絶え間なく働き続けてくれているお陰なのだと、
労りながら、自分の体に感謝する最近です。


高知に移住する時、
炊飯器を捨ててきました。
炊飯器がなくて当たり前の海外生活では
お鍋でご飯を炊くのが日常だったので、
わざわざ持っていかないでも、
必要なら貰える機会もあるだろし
自分には必須な家電ではなかったので
リサイクルに出してきました。

さすが日本は匠!
炊飯器の進化が素晴らしいですが、
羽釜を薪火で炊いたお釜のご飯や
せめてガス火で土鍋ご飯には敵わないと思います。
米本来の甘味が引き立ち、
火の力で体の真から温まるようなご飯。
お米も種なので、
体に米一粒ひとつぶの命がみなぎります。
高知に移って、
豊かな自然に囲まれて、
土鍋でご飯を炊いて。
ご飯がより一層
美味しく頂けるようになって、
体もいつも元気になった気がします。


健康を買うことはできませんが、
何を食べるか、どう食べるかで、
日々の体調が変わっていくことを
体験しているように感じます。
まさに医食同源とはこういうことをいうのだなと
日々の食事を通して思います。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年2月号より転載しました。

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