高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

伝統医学だより その4:現代社会の健康上の問題点 3

2022-01-12 09:00:00 | 連載
木田山薬堂診療所の木田正博です。

《現代社会の健康上の問題点》

都合で1ヶ月分遅れて3ヶ月ぶりの登場です。
前回2021年10月号の
養生アドバイスは役立ててもらえましたか?
2021年8月号で健康上の問題点を12項目あげました。
今回はその中の
(4)夜更かし・睡眠不足
(5)慢性疲労
(6)頭脳労働の過剰・忙しすぎる生活、
についてです。

(4)夜更かし・睡眠不足:
毎日11時までには寝床に入りましょう。
遅くても12時は過ぎないこと。
人にはバイオリズムがあるので、
寝る時刻が遅いと眠りの質が悪くなります。
12時を過ぎると
血を吸うドラキュラが出てきますよ
(血虚という状態になることです)。
眠る長さも、少なくとも7時間、
なるべく8時間は確保しましょう。
長期間の夜更かしや睡眠不足では、
中国医学で言う血虚
(血が頭や身体を養う働きの不足)
という状態になります。
その結果、却って眠りが浅く不眠になったり、
動悸・パニック障害・慢性の咽痛・
筋肉の強ばりや痛み・目の疲れと視力低下・
早い老化などが生じます。
早くふけるのはイヤですね。
不眠傾向の人は、
昼間に屋外でよく歩くなどの運動をし、
就眠1時間前ころに
お風呂から出るようにするとよいです。
パソコンなどの電子画面も
眠前1時間は見ないようにしましょう。

(5)は、心身の虚弱や食欲不振・
不安・うつ傾向をもたらします。
(4)の症状もおこります。
「疲れたらこまめに休む・何事もがんばりすぎない」
ということを常にこころがけましょう。

(6)は、考えすぎることで
消化能力が落ち食欲がなくなります。
常に忙しい生活も、
頭を消耗すると同じことが起こります。
さらに、どちらも
(4)の睡眠不足と同じような状態にもなります。
仕事や用事が多量にあっても、
急がないで一つ一つ
着実にこなすことが大事です。
それで仕事をこなし切れないときは
次の日以降に後回しにする
という覚悟を初めからしておきましょう。
頭を高速回転させると
非常に疲れて消耗する
ということをよく覚えておいて下さい。
頭を使う仕事や
ずっとデスクワークをする人は、
昼休みには屋外へ出て
散歩するなど体を動かす方が、
座って休むよりも疲れが取れますよ。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2022年1月号より転載しました。

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