高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

天竺舎だより 3月9日記

2017-03-28 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
      
 津野町 天竺舎の雨宮智子です。

梅は咲いたよ 桜ももうすぐ
今年の冬は寒かったような、あたたかかったような、雪は少なかったナアなど、
すぎゆく季節を振り返っても、のどもとすぎれば・・・なのか、キノウのことは
うまく忘れる年のセイなのか、思い出せない、というか印象がうすく、悲しいこ
とです。

寒いなァ、あったかいなァと言いながら、クワを持つうち、麦畑の土よせも終わ
りました。昔(?)は、2回は手入れしたのに、このところ1度ですませています。
その手抜きは、きっちり収穫量に反映されますが、食べる人も減っているので、
まあいいかとやりすごし、出来た時間は、家の周りの“手入れ”に投入中です。
家を中心に下の方は70%でき! これから上の方です。2階の窓から眺めると竹や
木の枝がなくなって、スッキリして誠に気持ちが良いです。このままの状態が
続けば嬉しいのですけど、5月になれば若葉生い茂る季節となり、再び、この
眺めは失くなってしまうのです。その5月とか夏とかに手を入れたらよいのですが、
その頃は耕作地の手入れだけで手いっぱい! とても非耕作地に手をかける“手”
がないのです。

かつては同じ敷地に3軒(今うちだけ殆ど1人)があって、人も複数以上あったの
だから“手”は全く違う条件だったと思う。人があっちにもこっちにも出没して
いたから獣達も出るに出られず、もっと平和だったことでしょう。人間優位の里山
でした。共存の里山でした。今は違います。何とかくいとめるー“山”の進攻を
くいとめるのでせいいっぱい、ちょっと気をゆるし手を抜くと、じわじわと非耕作地
がふえていきます。共存の地ではなくて、せめぎあいの地です。

なので、毎年、無駄なことをやっているようにも感じる時がありますが、ここで止め
てはと頑張るのです。かわいいびわの若木も見つけたぞ!とばかりに刈りとります。
バッサバッサと刈りとり、切り倒していうのは気持ち良いです。まだまだひと月程
続きます。ただ肩や腕が痛くて・・・何しろ刃ものをとくのが下手で嫌いな私なので・・・

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2017年4月号より転載しました。

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