高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

新連載:伝統医学だより その1

2021-06-10 09:00:00 | 連載
木田山薬堂診療所の木田正博です。

★ 伝統医学だより その1 ★


こんにちは。
これからしばらくの間この欄を担当します。
一応医者ですが、
学生時代から東洋医学を志し、
伝統中国医学(中医学)に基いた医療を
愛宕町にある木田山薬堂診療所でやっています。


現代社会を中医学から見て、
その健康上の問題点をお話しします。

さて、今一番問題なのは
やはり新型コロナですが、
こういう疫病は中国では日常茶飯事です。
日本の明治の終わりころまでの時期に
260年ほど続いた清王朝の時代には、
何と80回以上も全国的な疫病がありました。
ちょっと前には、
コロナウィルス由来の
SARS(重症急性呼吸器症候群)も
中国でありましたね。
今回は、人々の交流が盛んになってすぐに
世界的に広がるようになったということでしょう。

そこでその予防法ですが、
マスクは過剰に使われているようです。
これは人にうつさないためにつけるものですが、
屋内で話すときだけ
飛沫を防ぐためにつければいいのです。
屋外を歩いたり
自転車に乗っているときにつける
意味はほとんどありません。
人が歩いてすれちがうだけではうつりません。
屋外でも激しい咳をするときは
つけるとよいかもしれませんが、
それ以外は屋外でつけるのは無意味です。
却って呼吸が浅くなり体調が悪化して
感染症が発病しやすくなります。
室内でも口だけおおい鼻はおおわない方が楽です。
鼻での呼吸だと、密室以外では
ほとんどうつらないとされています。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2021年6月号より転載しました。

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