燕のため風花のため

短歌や文化のみち二葉館(名古屋市旧川上貞奴邸)の文学ボランティア活動(春日井建の蔵書整理)を紹介します

半歩遅れの読書術

2018-01-20 | 短歌
今日の日経新聞のコラム、「半歩遅れの読書術」で永田和宏さんが、
春日井建先生の歌集『未青年』を紹介されていた。



<悪>志向する短歌の衝撃
10代で読まなくてよかった

とのタイトルがついていた。
「10代で読まなくてよかった」とは、

「若い頃、もう少し早く読んでいたら、まちがいなく自分の人生が変わってしまっただろうという歌集には出会ったことがある。」
「私がこれらを読んだのは、ちょうど20歳。作品が作られた歳を過ぎていた。もう追いつけない。作者春日井建への嫉妬の感情に近かっただろうか。」


ということであるらしい。

ふつうは、10代で読みたかった、もっと早くに出会いたかったというところ、逆説的な称賛がされている。




このコラムには、以前、小島ゆかりさんも担当されていたことがあり、
その時に紹介されていた、内田百閒の『阿呆の鳥飼』を読んだ。

今日こうして、永田さんが紹介されたことで、
春日井先生の『未青年』を読んでみようかと思ってくださるひとがいるといいなと思う。






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