著者は大阪大学大学院情報科学研究科教授です。
帯のキャッチフレーズは 「だから顔写真加工はやめられない!最新科学が明かす驚きのメカニズム」 「毎日眺める ゛自分の顔 ” その深遠さを、私たちはまだ知らない」「ここまでわかった! 脳と顔のふしぎな関係」 とあります。
おもな内容は
●「自分の顔」はVIP扱い! ●つらい時こそ笑顔、は間違い? ●「真の笑顔」と「偽の笑顔」の見極め方 ●偶然できた模様や形が顔に見えるわけ ●過度な加工写真に反応する脳の部位とは ●赤ちゃんはサルの顔も見分けられる? ●人は無意識の瞬きで「会話の間」を共有 ●脳の底にある「顔認識の神経ネットワーク」 ●鏡の前で恥ずかしがるのは人間だけ ●アルバムを眺めるのは高度な能力 ●目は口ほどにものを言う
かなり専門的なお話も多いので、ここで私が参考にしたいことを一部重複して書き出しますと
・他の生物を凌駕する人間の協業能力は、「顔」を通したコミュニケーション能力 (:一瞬にして心情を発受信できる膨大な脳力)を発達させたことによるところ が大き い。 「メラビアンの法則」では、コミュニケーションの実に55%は 表情などの視覚情報から得ているとしている。特に「目」の役割は大きい。
・したがって、顔の表情ひとつ変えるだけで、人間関係をよくすることもできる。 例えば、いつも笑顔を心がけると、本人も気持ちよくなるし、周囲にも好印象を 与えるが、度をこした無理(偽の笑顔等)は逆効果。
・女性の場合は、上手な化粧等も効果的ではあるが、度を越した整形で「うつ」に なることもあるので要注意。
「なるべく多くの人と 無理のない笑顔で 相手の目もしっかり見ながら 楽しい会話を心がければ ボケ防止にもなる」というのが 80代を迎えた私の得た教訓です。
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