哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

百人一首第二十一番今来むと(書)

2009-06-28 05:34:00 | 
今来むといひしばかりに長月の
有明の月をまち出でつるかな      素性法師

 そんなに待たせませんよ、じきに来ますからと言い残して出たばかりに、私はあなたの言葉を信じて9月の長い夜を間っていました。が、とうとう明け方の月が出るほどに待ってしまいました。ひどいことこの上もありませんよ。僧正遍昭の子で、出家して雲林院に住み、名を素瀬法師となる。三十六歌仙の一人。