今来むといひしばかりに長月の
有明の月をまち出でつるかな 素性法師
そんなに待たせませんよ、じきに来ますからと言い残して出たばかりに、私はあなたの言葉を信じて9月の長い夜を間っていました。が、とうとう明け方の月が出るほどに待ってしまいました。ひどいことこの上もありませんよ。僧正遍昭の子で、出家して雲林院に住み、名を素瀬法師となる。三十六歌仙の一人。
有明の月をまち出でつるかな 素性法師
そんなに待たせませんよ、じきに来ますからと言い残して出たばかりに、私はあなたの言葉を信じて9月の長い夜を間っていました。が、とうとう明け方の月が出るほどに待ってしまいました。ひどいことこの上もありませんよ。僧正遍昭の子で、出家して雲林院に住み、名を素瀬法師となる。三十六歌仙の一人。