今日は、内モンゴル民族歌舞劇院の公演を見てきました。
女性が高い声で歌う民謡はなんだか日本の追分に似ているなあと思って聞いていたら、はり、日本の追分のルーツと言われていると解説に書いてありました。
そしてホーミー。
わたしが一番聞きたかったものです。一人が一度に二つの音を出すと言います。そんなことが本当にできるのか?
できました。
その不思議な響きを言葉で表現することはとても難しいです。一つの音はのどから、もう一つの音は口の中から作り出され、同一音に聞こえるのですが、その響きの強さから二つの音が共鳴し合っているのだとわかります。
馬頭琴の合奏は、草原の風や馬のいななき、疾走する馬の蹄の音まで聞こえてくるようなすばらしい響きでした。隣の席の若い人が「あんなに早く弾いて指がつらんのじゃろか。」とささやいていましたが、ほんとに、左手の動きはまるで津軽三味線を見ているよう。
色とりどりの衣装もとても美しく、ファッションショーのように、いろいろな民族の伝統衣装も見せてくれました。おかしかったのは、モンゴル相撲の衣装。とび職の人がはくようなだぶだぶのズボンをはいて、胸と腹を出して歩いている人が、長州小力に似ている!!(腹の出具合まで)
結婚式の風俗習慣を表現した歌や踊り。これには、花嫁からお守りの鞭を投げてもらった観客が、花婿役として登場します。で、白羽の矢が当たったのはー、おばあさん!でも、とてもゆかいな人で、出演者と一緒に舞台で踊ってしまい、観客から拍手喝采を受けました。
赤い衣装の人が花嫁役の人。とてもきれいな人。
公演が終わってロビーで交流が行われました。なんと、この公演はお土産付き。抽選でモンゴルの民芸品があたるのです。わたしは・・・残念・・・でした。
歌いながら笛を吹くという離れ業を演じた人。白い帽子の男性。
こけら落としに中村紘子がピアノを弾いた。南こうせつが、さだまさしが、来た。ベンチャーズも泉元爾も来た(笑)。地域の文化活動を担ってきた文化会館ですけれど、合併してからは、もう一つの大きなホールに催しものをとられ、こうした公演は激減しました。まして大物アーティストが来ることなど皆無。
採算の問題でしょうか。
でも、駐車場は広いし、音響効果は抜群だし、良い人を招けば客は遠くからでも来ます。現に今日も、N市の方が、はるばる見に来られているのです。
田舎の端っこの者が、文化の面でも置いてけぼりになっているのではないか、じわじわと身近に忍び寄ってくる格差を感じます。
朝青龍はビミョーですが。
人口が少ないというのが、営利追求の公演には決定的に不利ですね。
人を呼び寄せる規模の面積と駐車場がないと、特に。
なにか、その町の文化的特色を作って、人を呼び、文化を呼ぶのが理想的だけど。
格差かぁ~、実際ありますよね。
大都市には世界中から展覧会・美術展、芝居、公演なんかが来て、うらやましいなぁと思いますもん。
主人にそれを言うと、ここは安いゴルフ場があって、日帰りで行けるスキー場もいっぱいあるし、回る寿司屋でも大満足のネタが揃っているって^^
うむむ・・・