あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

チューリップの災難

2012-05-11 22:47:03 | 植物
 もう1ヶ月も前の写真ですが・・・



 小さな小さなチューリップが咲きました。
 原種系のチューリップです。
 
 チューリップの原産地はトルコだそうですね。 たくさんある原種の中から、花の美しい物を選んで交配を繰り返し改良して今のようなチューリップになったとか。

 そういえば、トルコのタイルや絵皿にはチューリップを描いた物がたくさんありました。
 



 真ん中の赤い花はおそらくカーネーション、両側の青い花がチューリップだと思います。



 ほら、似てるでしょ。素朴でかわいい花です。 球根の大きさからして、花がずいぶん小さいであろうことは想像できたはずなのに、わたしったらー

 普通のチューリップと同じくらい間隔を開けて植えてしまいました。 だから地面ばかり見えてなんだか貧相なんです。
 
 話がさかのぼること4ヶ月、たしか一月の15日だったと思うけど (こちらでは、お墓参りと称して、里帰りする習慣があるので覚えているのです)

 少し離れたところで飼われている犬が、うちの畑から出てきたのを見つけました。実はこの犬、以前うちの花畑に大きな落とし物をしていった前科があります。ふだんはこちらへ来ることはないのですが、お里帰りしているあの人が連れているときは要注意。
 犬の姿が見えなくなるとすぐ畑に行ってみました。すると、

 うんちこそなかったものの、せっかく根の出かけた球根が掘り起こされているではないですか。あのわんちゃん、畑の中を蹴散らしていったのです。ひどいわ~ 飼い主がついていながら・・・ 
 わたしは元通り土の中に埋めてやりました。
 それから1ヶ月もたたないのに、チューリップにはまたまた災難がふりかかりました。
 なんと、チューリップを植えたところで車の方向転換をした不届き者がいるのです。
「そりゃあ、まで芽の出ていない畑は、何も植えてないように見えたでしょうよ。でも、植えてないように見えても、種をまいたり球根を植えたりして、土の中では生きている植物があるんですよ。なにも人様の畑で方向転換しなくても、100メートルも走ればちょっとした広場もあるし、上手にすれば畑にはみ出さずにその場で方向を変えることもできるでしょ。」
 とっ捕まえてお説教してやりたい気分でした。

 この2重の災難で、球根が2個ばかり犠牲になりましたが、なんとか無事に咲いて良かった。さすが原種だけあって、丈夫でした。
 
 このチューリップ、よく見るとおもしろいんですよ。 1本の球根から2本の茎が出て花が咲いているのもありますし、



 2階建てになっているのもあります! いったいどうなっているのやら。
 

 やがて実ができて、今では立派に育っています。


 この様子だと、種から仲間を増やすことができるかもしれません。繁殖力は強いのではないでしょうか。普通は花柄を摘み取って栄養を球根に回すのですが、種が熟するまで置いてみることにしました。
 

 こちらは、原種とは究極の対をなすチューリップ

 
 改良に改良を重ねられて牡丹のように豪華です。そして、改良された植物によくあることですが、種はできませんでした。
 
コメント (12)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする