小さい子供が犠牲になる事件が多い
日経新聞 春秋 「おつきさま、やねに、かくれんぼしている」 「おかあちゃんの手つめたいね。 おぶちゃんの足、ぬくいでしょう。 |
詩人・金子みすずは、26歳の若さで亡くなる前直前、
3歳の娘ふさえが口にするたどたどしい表現を手帳に書き留めていた。
「南京玉」とのタイトルも付けた。
不仲であった夫に施策を禁じられた後、心の隙間を埋めるのが、眼の言葉であったようだ。
一つ一つガラス製の南京玉のようにあいらしく、「人には何でもないけれど、
それを書いてゆくことは、私には何物にも代えがたい楽しさだ」と綴る。
我が子の声にジット、耳を澄ませるのは至福の時間であったに違いない。
新聞報道の最近の記事
▲ その母は娘のどんな言葉を聞いただろうか。岡山市で6歳の西田愛奈さんが、亡くなり、虐待したと
して母親の交際相手が逮捕された。伝えられる当時の状況からは助けを求めっる弱弱しい声が近所の人が
聞いたという。かっては笑顔でお月さまや肌の温もりを語ったこともあっただろうに・・・・。
▲ 何か最近、新聞三面記事で、子供さんに関する大人の犯罪が多いような気がしてならない。子ども政
策の司令塔となる新たな組織について、政府は21日の閣議で、名称を「こども家庭庁」とし、
令和5年度のできるかぎり早い時期に創設するなどとした基本方針を決定しました。
▲ 3月7日記事。5歳男児、死体遺棄の疑い、 母ら逮捕、「3人で穴を掘って埋めた」
埼玉県警は、男児(5)の遺体を埼玉県本庄市の自宅床下の土中に遺棄したとして、母親の派遣社員K(30)
を逮捕した。
▲ 3月7日記事 現代史・メモランダム
「吉展ちゃん」社会が共振、東京五輪前年の身代金誘拐事件 高度成長谷間の悲劇
世の三面記事で旋風を巻き起こした「いわゆる吉展事件」歴史考察 (参考)
金子みすず、早すぎる死
こうしたことが積み重なり、テルは昭和5年2月離婚します。
離婚の条件はふさえを自分の手で育てたい、だけでしたが、夫からどうしてもふさえを
連れ戻すという手紙が来ます。
当時は離婚すれば、親権は夫にしかない時代。どうしてもふさえを夫の手に渡したくない・・・。
その思いから、テルは3通の遺書を残して服毒自殺したと言われています。
小林一茶
『 名月を とってくれろと 泣く子かな 』
現代語訳:背中に背負われた幼な子が、煌々と輝く満月を指し「お月様を取ってくれ」
とねだっているよ
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