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宝蔵院鐘楼

2021年09月17日 | 総  神事、仏教に関すること

奥戸・宝蔵院、[和光の鐘桜]  
                   (昭和三十八年春、建立)

 

 

時あたかも10数年前、毎朝鐘が鳴った。

どなたが突いているのであろうか・・・・興味を持って確かめに出かけた。

60歳前後の御婦人でした。撞木を力いっぱい振り絞り、鐘から引き離し一気に離す。
和光の鐘がゴ~ンと・・・・周辺の一面に響いた。

鐘が響いている間、ご婦人は鐘の下を3回駆け回り、次の撞木を突く
準備に取り掛かった。また、ゴ~ン・・・・。

心の三毒「貪・瞋・痴」を拭い去ったのであろう。

これが何回繰り返されたか、数は忘れた。時が経過して、鐘が止んで居たのに気付いた。

あれから・・・月日は相当に経過した。

緑の中に燦然と輝く鐘楼の白、強固な石垣の上に建つ4本の柱、
吊り下がった鐘、大好きな風景です。

 

 

宝暦の頃、国事につ勤むる男女この寺へ逃れしが捕史の襲うところとなりて、
当時の住職と共に討たれしという哀史伝われり。

寺鐘の失われしはその頃のことにして、爾来堂宇荒廃のまま時移り、世は変わり、
今日まで鐘桜建つことなし。

昭和の住職関谷宣雄師、鐘桜再建を発願して、多歳浄財を得て、昭和三十八年春、
和光の鐘桜の建立を見る。

往古迦賦色迦王悪龍の請に依って伽藍を建て、鐘を打ってその瞋心を息むという。
諸々の悪龍の瞋心ここに息むべし、
時恰も新中川放水路開鑿に当たり、宝蔵院はその流れの岸に臨めり。

晨夕の鐘声は水底に没せし農家、耕地のために、また新しき
供養の意味を持つと謂うべし。

                       井上靖

 

 

中川へ 向けて鐘楼 彼岸花  (縄)

 

 

 

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