吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

水道局と施主の念書

2006-02-27 19:09:41 | Weblog
今までに施主の念書を事前に提出することによって、無駄な設備をなくし、工事費やスペースを削減することが出来たケースが随分ある
もし水圧が低下しても一切異存ありません  なる念書である
振り返ると大半が水道局に提出したものである
福岡市を例にとると蛇口の数で引き込み口径が決められていて
同時には使わないから小さい口径でいい   等といくら我々が水道局で説明しようが、無駄なのである
そういうときに 施主の念書は絶大なる効果を発揮する  
実際に同時に水を出したときに少し我慢する(それも念に一度あるかないかのようなケースも多々ある)だけで済むケースが多い
念書を書くことで既存の引き込みが利用できたり、受水槽を無くせたり、結構いいことがあった
施主と建築家の微妙な関係のとき、”施主さんに一緒に行ってもらえないか” と  頼むと建築家としてはどうも そんなことはプロだから解決できないのか
  といわれそうで、結局 高くて重厚な設備を背負い込まされるハメになることもあった
それは 我々の事前の戦略が甘く、先読みが出来てなくていまさら言いにくい  といったような雰囲気が形成されてしまったようなケースもあった

特に水道は最近増圧システムなるものが登場し受水槽を止める傾向がある代わりに
そのポンプの大きさや引き込み口径が水道局との事前合議が欠かせない
彼らは水圧が足りないぞ なる電話がかかって来ないように ということを最大コンセプトにしているので その過大さは尋常ではない 
私は今まで給水管は決して国交省の設計マニアルに頼らず、独自の小さい口径で水道管サイズは決めてきたけれども、そのせいで水圧ウンヌン は一度として無いのだ 是非 経済設計を実現させるため施主を事前交渉に引っ張り出すような下地、雰囲気を作って欲しいと思う
水道以外にもこれらの可能性は保健所や消防などいろいろ考えられる
特にこれからは下水道に注目している 結構 局本位のしきたりで業者指導をしている  と考えられるような無駄(我々にとって)が結構ある  また戦略をねるつもりである
コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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はじめまして。 (カジャマ)
2006-04-22 14:37:57
いろいろ読ませていただきました。

すごく参考になります。

これからもオジャマさせていただきたいと思います。
はじめまして (つる)
2006-04-26 16:45:14
どんどんご意見を期待しています

建築?設備?のかた?

おそくなりました。 (カジャマ)
2006-05-11 19:04:12
設備の施工管理です。

が、最近は何か普通の設備屋さんではなく

なってきているような感じです。

よかったらブログをみてください。

未熟者でお恥ずかしいですが...

http://akajam.blog42.fc2.com/

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