ここ数日、僕の朝食はいつもよりちょっとばかり豪華になっている。
それというのも、先だって実家に顔を出したときに、お歳暮だか何だかでもらった瓶詰めとかそんなものをいろいろ持たされたからだ。
どうせもらうなら、オイル漬けのチーズみたいなやつとか、ジャムでも葡萄とか、洒落たやつがよかったけれど、どうやらそれらは華子がキープしたかったらしく、結局僕がもらったのは、レバーペーストとオレンジマーマレードとクリームチーズだった。
もっとも僕の食生活からするとこれだけでもかなり贅沢品なので、これらをおいしく食すべく、久々に高橋さんのところで普段は買わない大ぶりのパンを買ってきたというわけだけれど。
実は僕にとってレバーペーストっていうのは、嫌いってわけじゃないけれどさほど魅力があるってほどでもない、という位置づけの食品だ。それはおそらく、子供のころ朝食にパンを食べるときに、栄養があるから、という理由で母親がよくつくってくれたけれど、僕としては目玉焼きとか、スクランブルエッグとかのほうがいいなあって思っていた、という経緯があるせいだと思う。
でも今回もらった、舶来っぽいレバーペーストは、わりと僕の好きな味だと思った。まあこれはもしかしたら、僕が大人になって、複雑な味もわかるようになったってことかもしれないけどね。
イメージはアメリカのダイナーかな?
映画でしか知らないので、和風ダイナーではあります。
まあ僕もたいていワンプレートというか単品ばかり食べているというか……ですが、こういうものは気分でどうとでもなるものですよね(笑