今日は水鳥のいる公園まで足を伸ばして写真を撮ろうと思っていたのに、出がけにデジタルカメラのバッテリーを入れ替えたらうまく作動しなくなってしまった。しばらくいじってみたんだけれど、画面に「システムエラー」という文字が出て固まってしまったので、思案した挙句メーカーのサービスセンターまで持っていくことにした。なにしろこれからしばらくはカメラがつかえないといろいろ困っちゃうんだ。
サービスセンターでは見積もりを出してもらって、「修理しますか?それとも・・・」ときかれた。それともなんだろう、と思ったら、結構型が古いから、修理するより新しいのを買い換える手もあるということらしかった。
でもこのカメラはまだ買ってから3年しか経っていない。デジタル製品は回転がはやいから、3年もすればずいぶん性能も価格もかわってしまうのはわかるけど、なんだかたった3年で手放してしまうのはなんだかさびしすぎる気がする。それに最新型を買うことを思えば、修理代のほうがだいぶ安いし。
というわけで、結局僕は修理を頼んで、せっかくなので普段は来ない街の中を散策することにした。歩いているうちに公園があったので入ってみると、今日は天気もいいから写真にしたらいいのが撮れただろうなあ、という風景がひろがっていた。
カメラがないから記憶におさめておこうと思って、しばらくそこで景色を眺めていたんだけれど、考えてみたら、僕は最近ちょっといい風景なんかをみると、すぐ写真に撮ることばかり考えちゃって、自分の目で風景をゆっくり楽しむってことがなかったような気もする。
そう考えると、これはこれで悪くないことかもしれないなあ、カメラにも休息が必要かもしれないしね、なんて思ってみたりもしたのだった。
昔、幼稚園の運動会で、園長先生が「是非ビデオやカメラに記録するだけでなく、直接見て、子供達の姿を心に焼き付けて記憶に留めて下さい。」とおっしゃっていました。
幼稚園の運動会は、もうほとんどの家族がビデオ・カメラで撮るので、トラックの周りはレンズがいっぱい状態。先生もあきれていたのかも知れません。
ところでカメラ、メーカーのサービスセンターまで持っていったのですか?
近くだったのでしょうか?きっと直接持っていったほうが、修理が早いですね。
自分の目と心で十分味わってみてからでなければ、やっぱりよい写真も撮れないのかもしれませんね。
写真家は「その一枚」をとるために何日も尾同じ場所で景色を見続けたりするそうですから・・・。そういう風に自分の感性を養ってはじめて、スナップ写真なんかでも「この一瞬」がわかるようになるのかなあ。