イバラノツルヒコの華麗なる生活

ボンソワール、今夜も僕と素敵な話をしよう

ギャップ

2005-10-14 22:14:02 | Weblog


クラブハウスのラウンジで一息いれていたら、向こうから志郎さんが佐藤君といっしょにやって来た。

あ、最近あまり話題にしていなかったので、この二人について説明しておくのが親切ってものだよね。志郎さんは図書館のバイト仲間で、夏休みには彼の代理として僕に家庭教師の口を紹介してくれた4年生。で、佐藤君というのは僕は知り合いじゃないけど、その独特の髪型でちょっと有名な人だ。同じ4年生でいながらどうして一方が「さん」付けで一方が「君」付けなのかというと、よくわからないけれど皆がそういう風に呼んでいるからで、別に他意はないんだよ。

この二人が友達だというのは知らなかったな、なんて思いながら、なんとなく二人を眺めていると、二人はラウンジのテーブルに荷物をおいて、志郎さんが「何か飲む?」って感じのことを言って、販売機に飲み物を買いにいった。

さて僕がびっくりしたのはこの後で、両手に飲み物を持って戻ってきた志郎さんにむかって、佐藤君がいきなり大声で何か言い始めたんだけど、それが見事な、っていうのもヘンだけど見事な関西言葉だったんだ。どうやら飲み物のセレクトが納得いかないというか、多分ここの販売機だとSサイズとMサイズはなぜか同じ値段なのにわざわざSサイズを買ってきたことをつっこまれているらしかった。

いや、なんていうか、僕は今まで勝手に佐藤君って寡黙な人だと思い込んでいたんだよね。どうしてってきかれると困っちゃうけど、目の前のビジュアルと耳に入ってくる言葉がどうしても頭の中で一致してくれなくて、なんだか一人でそのギャップに悩まされてしまったんだ。