以前その素晴らしさを書いたことがある、軽井沢のAncient Hotelがやっとグランドオープンすることになった。
そのパーティーの席でお祝いの演奏をさせていただくこととなり、
ギタリストの関淳二郎さんと、久しぶりの軽井沢を訪れた。
僕は、西に行く新幹線よりも、北に行く新幹線の車窓が好きだ。
なぜかと訊かれても、はっきりとした答えは出ない、何となく、と言うしか無い。
別にどうってこと無いじゃん、と言われるだろうけれど、
王子を過ぎ、赤羽に至るまでの間の、ちょっと丘になっている町並みがいい。
階段、あるいは、起伏のある町が好きなのかもしれない。
思えば尾道や、長崎が好きなのも、そんな理由かもしれない。
以前、何となく気になっていた場所は、今やiPadのおかげで、明確に場所が分かる。
東十条の駅から、階段がのびていて、そこに行ってみたい、と感じていた。
今日は、自分で切符を手配したので、窓側の、その景色が見える方に席を取り、
写真を撮ろうと考えていた。
残念ながら、工事をしていて、僕がいいなあ、と感じた風景はそこには無かった。
手前の屋根も、前には無かった気がする。
地元の方々を始め、駅を利用する方にとっては、屋根が付き、もしかすると
エスカレーターが装備されたら、それはとても便利なことだろう、
でも、失われて行く風景も、そこにはあり、もしかすると、それは残念なことだと、僕は感じている。