ツルノリヒロの生活と推理

アーティスト、ツルノリヒロの気ままな発信基地。

「音の旅人コンサート in 鹿児島」

2013-06-07 23:45:29 | ライブ

僕の叔母は、臨床心理学の教室を、鹿児島と博多に持っている。

以前は下関や、その他色々な土地でも教えていたが、さすがに80に手の届く年齢となり、今は二ヶ所にしぼっているようだ。

とは言え、毎月十日間近く、九州まで飛行機で飛んで行き教えているのだから、我が叔母なれど大したものだと思う。

 

昨年、叔母の生徒さんに、博多宮己さんと言うシャンソンの歌い手さんが居て、その方が東京に遊びに来るついでに、

僕のライブを聴きに来て下さった事があった。

博多さんはとても僕らの演奏を気に入って下さり、是非鹿児島でのライブを企画したいと言って下さった。

叔母からも、僕の演奏を聴きたいが、東京はちょっと遠いから、と言う他の方々の声を聞いていたし、

ちょうど貯まったマイレージの期限が迫っていたことにも背中を押され、鹿児島でのコンサートを実現させよう、と決断した。

 

会場は博多さんが手配をして下さった、鹿児島中央駅からすぐのプラザN内「コンレマーニ」

とても素敵な所だった。

せっかくなので、博多さんにも2曲、歌っていただく事にした。

博多さんが選んだシャンソンを、トリオ用にアレンジし、東京で僕らだけで練習をし、鹿児島に着いてから博多さんを交えリハーサルをすることになる。

コンサートの前々日、鹿児島へ向かう事にした。

 

このところ飛行機についていない。

ドイツに行く時には、22時間かけてのフライトで、かなりへたばった。

今回は、かなり前から予約を取り、チェロ席を含めた席の予約をしてあって、チェックインは問題なく出来たのだが、

いざ飛行機に搭乗しようとすると、止められた。

「チェロ席の前のお客様が、チェロのためにリクライニング出来ないと思われるので、席を替えさせていただきました」

と言うのだ。

聞いてみると、AYAKOとチェロだけ、別の席に移したと言う。

だが、こちらは、チェロの影響まで考えた上で、席を予約をしているのだ。

チェロは前の席のリクライニングには影響せず、むしろ後ろの人に圧迫感を与える可能性の方がある。

今回もチェロの後ろの席はベティさんが押さえ、さらにバイオリンは上の棚に収納するため、席の近くは同乗者で固め、

棚をある程度こちらの勝手で使用出来る様にしていたのに・・

そう説明をすると、「同乗者の方がいらっしゃるとは報告を受けていなかったので」と慌て始めた。

そう言うが、チェックインする時にはちゃんと全員で固まってチェックインしている。

「ああ、カウンターの子、新人だったからなあ・・」

搭乗口のスタッフは座席を元に戻しますので、と言い、コンピューターを操作し始めた。

チェロはエクステンションベルトで座席に固定しなければならないし、バイオリンもブランケットで包み棚に入れる。

時間もかかるし、まわりに迷惑をかけかねないので、事前搭乗をさせてもらうのだが、そうこうしているうちに一般搭乗が始まってしまった。

「すいません、元の席を他のお客様に割り振ってしまったようなので、今別な所を用意します」

と言われ、なおも待たされる。

とうとう僕ら以外の客は全員搭乗してしまった。

出発が遅れたとき、それが特定の乗客のせいだと分かると、(全員すでにシートベルトをして待っている時に、遅れて入って来るような客・・つまり今回の僕ら)

冷たい目で見られ、時には罵倒される事まである事を知っているベティさんは、「機内アナウンスで、我々のせいじゃない事を放送していただけますか!」

と詰め寄る。

ますます焦る搭乗口スタッフは、今度は元の席に割り振ってしまったお客に、席を替わってもらえるようメモを持って走る。

どうやらそれも断られたらしく、やっと乗り込みチェロをくくり付け、バイオリンを包み、離陸したのはなんと15分遅れ・・・

飛び立ってからもしきりに「本日は機内整備の遅れに寄り・・」とさんざんアナウンスをしていたが、みんなはそう思ってなかっただろうなあ・・

 

当然鹿児島空港に着いたのは15分遅れ・・

今回は楽器も荷物もあるので、ワゴン車をレンタルしてある。

無事荷物を積み込み出発をしたのだが、この足で会場の下見をし、ホテルにチェックインしてからリハスタに行く予定が、かなりシビアなスケジュールとなってしまった。

 

前途多難な移動はまだまだ続く・・

今度はレンタカーに取り付けてもらった(常備ではなく、オプション)カーナビが、鹿児島市内に入る頃、バッテリー切れでオフになってしまった。

シガーソケットから通電がされていないようだ・・

幸い優秀なナビでもあるiPadがあったから良かったけれど・・まいった。

 

会場に着くと叔母と博多さんが待っていてくれた。

大きな窓が見える階が会場。

下見をし、立ち位置を決める。

PAの前迫さんと打ち合わせ、どうやら問題はなさそうだ・・

ホテルにチェックインしている暇は無くなってしまった。

リハスタに直行する。

 

リハーサルもどうやらうまく行く。

このトリオでのシャンソンも、なかなか新鮮だ。

 

ようやくホテルにチェックイン出来たのは20時半・・

くたびれたが、当然、呑みに出る!

キビナゴだあ!

 

 

 

 

 

 

コメント (10)
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