toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「わたし、定時で帰ります。」 朱野帰子

2019年02月22日 | 読書日記
定時退社を身上とするOL結衣。
結衣が教育係となっている新入社員の来栖。
この二人以外の周りの人達は、全員が正反対で残業に明け暮れる。
それゆえ結衣とは折わない。
その設定が、不自然過ぎてずっと違和感だらけだったけれど、最後まで読むとその極端な設定がストーリ上、必然だったことがわかる。

結衣が何故残業をしないのか・・・?
結衣の元婚約者、その弟、謎の石黒、新しい婚約者、使えない上司福永、そして創業社長と個性豊かな登場人物が次々に現れ、ストーリがちょっとごちゃごちゃしてくる。
そんな中で様々な要因がからんで、結衣が仕事に命を懸けることになる。
断ることも出来たのに、そうしなかった理由がさっぱり分からずかなり不自然。

物語が進むうちに、「残業のない会社」を実現するため・・と言うのが結衣の目的になって行くのだけど、ちょっと強引な感じ。
その後のストーリ展開もかなり強引だけど、割り切って読む分には良いのかも。

結衣と元婚約者と現婚約者とのサイドストーリも楽しいけれど、その後どうなるの??





新潮文庫
コメント
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