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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

金繕い教室の2回目 その2

2021-07-18 15:31:19 | 金繕い教室「器再楽」

「総合センター塚口」での2回目の金繕い教室の続きです。

 
ベースの繕いを終えた後の漆を塗る作業からです。
 
黒艶漆で、修復した欠けた部分を。

 

ひびの入った箇所も。

沢山あります。

 

妻が途中から手伝いに来てくれて。

まだ接着を終えていない品物の修復の手伝いです。

 
黒艶漆を塗る作業が終わりました。
すぐに使った3本の筆を洗って。

 

この後は金属粉を蒔く作業ですが、初心者の教室ですので、金や銀の丸粉だと粉固めの作業がありますので、価格が安くて、作業工程も容易なの安い錫紛などを使って。

 

次々と錫粉を蒔いていきます。

蒔き終わった品物は、漆が乾燥するまで待たないといけないので、施設に次回まで保管してもらうことにしました。

次回は2週間先の予定で、まだベースの接着を終えていない品物も結構ありますので、忙しいですね。

 


金繕い教室の2回目 その1

2021-07-17 18:59:40 | 金繕い教室「器再楽」
昨日は「総合センター塚口」での金繕い教室の2回目でした。
 
1回目の前回は、トラブルのあった箇所のベースの修復でしたが、今回はその箇所に漆を塗って、金属粉を蒔く作業です。
 
10名の参加者の繕い品、たくさんあります。
 
前回修復した箇所、持ち帰ってからの手入れがうまくできているかの確認からですが、結構皆さん丁寧に手入れをされていて、剃刀刃や水ペーパーでの追加の手入れはあまり必要ありませんでした。
 
コーヒーカップ。

 

コーヒーのドリップ容器、汚れはガムテープのもので、簡単にきれいになります。

 

ざっと確認した後、前回に手付かずの品物に取り掛かって。

 

3回しか教室がないので、接着剤も乾燥の早いタイプも使ったのですが、気温が高いせいか、とても早く硬化してしまって。

ベースの修復に付け足したものは良かったのですが、この備前焼の花入れ。

あっという間に硬化してしまいきれいに接着できずに。

ぐっと力を加えてもダメでしたね。

 

ずれが生じてしまっています。

持ち帰って、手入れをしましょうと。

 

その前に接着した酒器はうまくいって。

 

早速はみ出た部分きれいに削って。

 
この後、漆を塗る作業です。
さあ、どの筆を使おうかと、たくさんの繕い品の前で。
参加者の皆さん、熱心に観て下さっています。

続きます。


金繕いのちょっとした作業

2021-07-12 15:40:09 | 金繕い教室「器再楽」

「総合センター塚口」での1回目の金繕い教室での残った作業です。

 
先ずは、銀の消し粉を蒔く作業を見てもらった2点の仕上げです。
真綿で繕い箇所をきれいにするだけです。
漆で汚れた箇所には2000番の水ペーパーも使って。

 

こんな仕上がりです。

 

それから銀の丸粉を蒔いたものでの、粉固めの処理を見てもらった長皿です。

2回目の粉固めの作業です。

生漆をテレピンでうんと薄めたもので。

 

裏側も。

 

そして、銀の丸粉を蒔いて粉固めを終えた角皿の鯛の牙(たいき)で磨く工程も見てもらったのですが、時間がなくて途中までだったものの仕上げです。

 

水ペーパーも使って。

 

それから、ご高齢だったので持ち帰ってあげた繕いの酒器2点。

結構早く硬化してしまったので、手での修正はもうできずじまいでした。

 

そこで、ミニルーターの出番です。

 

そのあと、カッターナイフでの仕上げをしました。

こんな具合です。

この方、この後の仕上げはどんなふうにされるのでしょうかね。

 

次回は金曜日です。


昨日の金繕い教室

2021-07-10 15:36:20 | 金繕い教室「器再楽」

昨日は「総合センター塚口」での1回目の金繕い教室でした。

雨がよく降るので心配していましたが、ちょうどいい具合でした。
 
参加者は10名。
3回の教室でどんな内容にするか、ずいぶん迷ったのですが。
金曜日だと、妻も手伝ってくれて。
 
先ずは資料の説明から。

 

そして、持参した私の繕い品を使って実際の作業工程を見てもらって。

 

早速取り掛かりました。

今回は、ひび(にゅう)が入ったものの手入れの仕方から。

 

簡易法ですので、2液タイプエポキシの接着剤をひびの入った部分に浸透させる作業です。

トーチを使って熱く加熱して、容易に浸み込むようにして。

 

串を使って熱くなった部分に接着剤を載せていき、そのあと早速きれいにふき取ります。

 

この作業の品物が結構あって。

 

この長皿は、ご自分で陶芸をされている方のもの。

2点ありました。

まだ、使われていないとのこと、いい状態に仕上がって欲しいものですね。

 

この日は、資料と作業工程の説明があったので時間が少し短めでしたが、3回しかないので、次の工程も。

 

接着剤に地の子を混ぜて、欠けた部分の復元です。

接着剤は12時間タイプなので、家に帰ってからも垂れたりした部分の整形の手直しする作業が大切だとうんと強調させてもらって。

 

この長皿にもひびの部分に少し埋め込んで。

 

これは高台の部分が少し傷んでいます。

 

こんな風に盛り上げて。

ご高齢の方なので、これは私が持ち帰って、手入れすることに。

 

みなさん、作業の様子を熱心に観て下さって。

 

できれば、皆さんにご自分で作業もしてもらいたいのですが、初めての方には無理があります。

今回の3回の教室は私の作業を見てもらうことで終わりそうですね。

 

次回は、この日の作品の仕上がりの確認と手入れ、そして、割れたものの接着の実際。

それから、少しでも漆で処理して金属粉を蒔く作業ですね。

 

3回の教室では、なかなかいろんな作業ができないので、できれば、川西の「器再楽」のように自主的に会を立ち上げてその運営ができるといいのですが。


金繕い教室の準備

2021-07-08 14:57:47 | 金繕い教室「器再楽」
今日は川西のパレットで、金繕い教室の「器再楽」が久しぶりに再開の予定でした。
でも、朝からの大雨で参加が難しい方もおられるので、世話人の方と相談して中止した方がいいと判断しました。
 
実際には、午後から雨が上がっていますが、急いでやらないといけない教室でもないので。
 
それから、明日から3回の予定で「総合センター塚口」で金繕い教室を依頼されています。
とりあえず、参加者の皆さんにお渡しする小道具の用意ができています。
 
これは繕い品の手の届かないところの接着剤などを取り除く道具です。
剃刀刃で作っています。

 

他には、繕い品の余分な接着剤などを容易に取り除くことのできる剃刀刃。

そして、ベースの繕いに必要なヘラですね。

 

さて、どんな方たちが来られるのでしょうかね。

3回の教室の後、できれば、川西と同じように「器再楽」の会を立ち上げて、教室を借りて繕い教室を継続したいと考えているのですが。