「総合センター塚口」での2回目の金繕い教室の続きです。

コーヒーのドリップ容器、汚れはガムテープのもので、簡単にきれいになります。
ざっと確認した後、前回に手付かずの品物に取り掛かって。
3回しか教室がないので、接着剤も乾燥の早いタイプも使ったのですが、気温が高いせいか、とても早く硬化してしまって。
ベースの修復に付け足したものは良かったのですが、この備前焼の花入れ。
あっという間に硬化してしまいきれいに接着できずに。
ぐっと力を加えてもダメでしたね。
ずれが生じてしまっています。
持ち帰って、手入れをしましょうと。
「総合センター塚口」での1回目の金繕い教室での残った作業です。
こんな仕上がりです。
それから銀の丸粉を蒔いたものでの、粉固めの処理を見てもらった長皿です。
2回目の粉固めの作業です。
生漆をテレピンでうんと薄めたもので。
裏側も。
そして、銀の丸粉を蒔いて粉固めを終えた角皿の鯛の牙(たいき)で磨く工程も見てもらったのですが、時間がなくて途中までだったものの仕上げです。
水ペーパーも使って。
それから、ご高齢だったので持ち帰ってあげた繕いの酒器2点。
結構早く硬化してしまったので、手での修正はもうできずじまいでした。
そこで、ミニルーターの出番です。
そのあと、カッターナイフでの仕上げをしました。
こんな具合です。
この方、この後の仕上げはどんなふうにされるのでしょうかね。
次回は金曜日です。
昨日は「総合センター塚口」での1回目の金繕い教室でした。
そして、持参した私の繕い品を使って実際の作業工程を見てもらって。
早速取り掛かりました。
今回は、ひび(にゅう)が入ったものの手入れの仕方から。
簡易法ですので、2液タイプエポキシの接着剤をひびの入った部分に浸透させる作業です。
トーチを使って熱く加熱して、容易に浸み込むようにして。
串を使って熱くなった部分に接着剤を載せていき、そのあと早速きれいにふき取ります。
この作業の品物が結構あって。
この長皿は、ご自分で陶芸をされている方のもの。
2点ありました。
まだ、使われていないとのこと、いい状態に仕上がって欲しいものですね。
この日は、資料と作業工程の説明があったので時間が少し短めでしたが、3回しかないので、次の工程も。
接着剤に地の子を混ぜて、欠けた部分の復元です。
接着剤は12時間タイプなので、家に帰ってからも垂れたりした部分の整形の手直しする作業が大切だとうんと強調させてもらって。
この長皿にもひびの部分に少し埋め込んで。
これは高台の部分が少し傷んでいます。
こんな風に盛り上げて。
ご高齢の方なので、これは私が持ち帰って、手入れすることに。
みなさん、作業の様子を熱心に観て下さって。
できれば、皆さんにご自分で作業もしてもらいたいのですが、初めての方には無理があります。
今回の3回の教室は私の作業を見てもらうことで終わりそうですね。
次回は、この日の作品の仕上がりの確認と手入れ、そして、割れたものの接着の実際。
それから、少しでも漆で処理して金属粉を蒔く作業ですね。
3回の教室では、なかなかいろんな作業ができないので、できれば、川西の「器再楽」のように自主的に会を立ち上げてその運営ができるといいのですが。