つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

おせちは2000年前から?

2024-02-01 | Weblog
ルネサンス編集部の田中氏のメルマガより

<おせちの発祥は2000年前?>

おせち料理の始まりは、諸説あるそうなのですが、
弥生時代(※)が濃厚と言われています。
(※弥生時代:紀元前300年 – 西暦250年)

縄文時代に中国から日本に稲作が伝来し、
弥生時代に収穫を感謝する風習と合わせて
広まったとされています。

また、同時に「節(せち)」と呼ばれる季節の変わり目ごとに
豊作を感謝して神様にお供え物をした「節供(せちく)」
という文化も広がりました。

この流れが、“おせち”の源流ではないか、
というのが通説となっています。

<平安時代の朝廷によって定着?>

奈良時代から平安時代にかけて、「節」の儀式が
宮中行事として執り行われるようになりました。

また、平安時代には、朝廷でお正月を含む5つの節に
「御節供(おせちく)」を神様に供えていました。

このように、平安時代になるとおせち料理は5つ全ての節で、
お祝いの料理として食べられるようになり、
やがて定着していったと言われています。

<庶民に広まったのは江戸後期>

江戸時代、幕府は特別な5つの節日(五節句)を祝日に制定。

御節供(おせちく)は庶民の間にも広がり、
年に5回は豪華な料理を食べられるようになりました。

その中でも、新年を迎える節であるお正月は特別視され、
大みそかにおせち料理を作り、年明けに家族全員で食べる、
という風習が生まれたとされています。

<おせちはなぜ重箱に入っている?>

今も、豪華な“おせち”は重箱に入っていますよね?

あの箱を見ると、「お正月がきた!」というわくわくと共に
美しいなぁという気持ちにもなります。

ですが、おせちは始めから重箱に入っていたわけではなく、
平安時代から江戸時代にかけては、器やお膳に盛られていました。

それが、明治に入ると箱詰めに変化し、
特に、重箱が使われたのは「めでたさを重ねる」という
理由ではないかと言われています。

<各おせち料理の意味は?>

①黒豆
「黒く日焼けするほどマメに働ける」という、
健康と勤勉さも表す縁起物として人気な黒豆。

ちなみに、黒という色には
邪気払いの意味が込められています。

②数の子
ニシンの卵である数の子。おめでたい金色が特徴で、
卵の数が多いことから、子孫繁栄の願いが込められています。

③栗きんとん
栗きんとんは漢字では「金団」と書きます。
そこから、金運を呼ぶ縁起物とされています。

④紅白かまぼこ
赤色は魔除け、白色は清浄を意味しています。
また、形状が日の出に似ていると言われ、
新年を祝うにふさわしい料理とされています。

⑤伊達巻
伊達巻は、書物のような巻物に似ている形から
「知恵が増える」ことを願う縁起物です。
そこから、学業成就や知識の蓄積などの願いが込められています。

⑥昆布巻き
昆布は「よろこぶ」の語呂合わせ。
漢字で「養老昆布(よろこぶ)」とも書けることから、
健康や長寿を願う意味もあります。

⑦鯛
お正月以外でも「めでたい」時に食べる鯛。
これも語呂合わせに通じます。

真っ赤な色合いが新年にふさわしく、
縁起が良いとされています。

⑧海老
ひげが長く腰が曲がっていることから、
「海の老人」と書く「海老」…。

おせち料理でも、長寿祈願の意味を込めて
食べられています。

また、目が飛び出ているので、
「めでたい」という言葉にも通じています。

実は、2000年以上も昔から
始まっていたおせち料理…。

初めは朝廷から、そこから幕府、武士、庶民と
流れていき、今でもお正月で愛される文化として
根付いていきます。

意外にも、縁起が良いとされる食べ物は、
ダジャレのような語呂合わせが多く、驚きました(笑)

昔の人は、現代よりも遥かに娯楽が少なかった分、
季節ごとの祝い事を大切にし、食事を楽しむために
このような風習が根付いたのかもしれませんね。

ちなみに、おせちの時期は過ぎてしまいましたが、
明後日、2月3日は節分の日です。

恵方巻きを食べる際には先人たちに倣い、
そこに込められた意味に
思いを馳せてみてはどうでしょうか。

写真は法事の日の食事処の花


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