雪も殆ど消えて、少し寒さも和らいだと思えば、次の寒波です。そんな中で、今年初めての歌会を開きました。新年の嬉しいニュースは、伏屋さんが県文芸祭の短歌部門に入選されたこと。2/25の表彰式には、私も共に出たいと思います。
今日の万葉集は15番歌にすすみました。人口に膾炙された歌です。かつて戦没学生の遺書が書籍化され、「聞けわたつみの声」というタイトルになりましたが、この「わたつみ」は、この歌から引用されています。海の神という意味。
わたつみの豊旗雲(とよはたくも)に入日さし今夜(こよひ)の月夜(つくよ)清明(さやけ)くありこそ
今月の一首
元旦を夫と迎へるよろこびよ健康で過ごし夫八十 Aさん
帰りがけMさんが、「以前貰った本をお貸しします」と一冊を歌集を渡されました。最近はご無沙汰していますが、県では名の知れた松村あやさんの第三歌集「秋の隣で」。もう90歳になられ、県歌人クラブ紙には投稿されていません。平成に改元されたころの懐かしい歌を挙げました。1993年発行。181頁。
平成元年一月八日の霧ふかし霧に濡れたる鴨食いにゆく
わが店の前の欅は枝切られ傷口に八月の月光は射す
天安門学生の死を悼むビラ貼られ凌霄花の花びらの透く
世紀末一人のこされ生きているバッハの響く店を守りて
アララギの実は紅にふくらめる茂吉の墓についに来にけり
国の内外よりのおみやげ
松村あやさんの歌集「秋の隣で」
伏屋様、県文芸祭において入選されましたこと、心からお祝いを申し上げます。
今後ますますのお栄えをお祈り申し上げます。
Aさまのお歌にご夫妻様のお幸せを拝察させて頂きました。
昨年も入選されました。
何度表彰されても嬉しいと
思います。
Aさんは、せめて夫君より長生きして
世話をしてあげたいと言う考えです。