今年最後の「あけび」12月号が送られて来ました。縮小はしなくてそのままアップしたのですが、見えにくいのは印刷文字のポイントが小さいからです。あけび歌会全国大会講話に歌人の永田和宏さんを呼ばれたらしく、その内容が書かれています。題して、「歌の力」。文中、土屋文明先生の歌が紹介してあり驚きました。私が最初に短歌を始めた昭和52年頃は、アララギでは土屋先生は中心的な歌人でした。最近の短歌誌には、殆ど話題にされていない歌人です。もう忘れられてしまったのかと嘆くこともありますが、ここで取り上げられうれしく思いました。お目にかかったという訳でもなくて、もう知った時は、アララギの大御所で、100歳に近かったのです。歌の批評をありがたく承っていました。土屋氏の死去によってアララギは分裂。今はたくさんの派に分かれました。その一つに入るのも抵抗があり、まったく関係のない高嶺に入りました。まさかその30年後の来年に廃刊されるとは思わずに・・・
土屋先生の95歳過ぎの歌
終わりなき時に入らむに束の間の後前(あとさき)ありや有りてかなしむ
死ぬってことは、終わりのない時に入ることだ。それなのに、95歳を過ぎるまで生きてきて、束の間の後前なんて取るに足りないものであるが、妻が先に死んだその数年の後前を私は悲しむという歌。
講師の永田さんも妻の河野裕子さんと死別しておられます。講師の歌
二人ゐて楽しい筈の人生の筈がわたしを置いて去りにき
登場しますね。
NHKの短歌教室は最近見ていませんので
知りませんでした。小池先生が同じ立場
なのですね。同期なのですか。
名古屋の春日井先生の時は見ていましたが。
短歌の世界は日々めまぐるしく変わりまして
若い人が次々泰斗してきます。
久しぶりに名前を聞いて懐かしくなりました。
奥様を先に亡くされた同じ立場なので余計
悲しみも理解できるようです。
先日NHK短歌教室にて永田和宏先生が感銘を受けた歌として小池 光先生の奥様ご死去の歌を紹介しておりました。
永田先生の奥様と同じ病気で亡くなられました事、又、小池先生と同期?ともお話されておりました。
学生時代以来です。
奥さまに先立たれるなんて、、お二人のその悲しさがひしひし伝わって来る歌です。
逆も悲しいことなのですが。