つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

彩雲 4

2013-11-26 | 短歌
 今回も主宰者の田中さんから、短歌誌「彩雲」30号(2013 AUTUMN) が贈られてきました。前号(6/24) と表紙写真は同じなので、表紙は割愛。でも中のグラビアが面白く、下は彩雲らしき何点かの写真です。注意して空を見上げていると、彩雲はけっこう見られるもののようです。

 30周年記念特集として、「私の愛読書」は興味をそそられました。中でも旧約聖書を挙げたWさんの記事に注目。一部紹介します。
 「・・・・・・或時ふと手元にある旧約を読み返してみると、これが面白い。父と子、兄弟、民族流浪の物語、思想、詩、寓話。・・・・・・ダビテ王の詩は和歌と天皇を、雅歌は万葉を思わせ、伝導の書は殆ど禅の世界・・・・・・偶々ヨブ記を繰り返し読んだ後であった。

 現し身にヨブの終わりの倖せはあらずともよししぬびてゆかな    津田治子
 彼女は長い年月療養所暮らしでそこで亡くなった。短歌は生き抜く力であった。・・・・・・」

主宰者・田中伸治さんの作品から

ひき寄せて静かに抱けばやはらかく風来て四月の海深くする

唄名の低く響けり真昼間のこころを深く濡らしゆくもの

日溜りに唄聞こえきぬ伴侶なく吾育て来し母であるらむ


彩雲の写真
コメント (2)
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