タイトル通りですが、条件が細かいですね。でも、需要がどこかにあるかと思うのと、備忘録として記しておく。これからアセンブリ言語を勉強しようと思って開発環境を構築している身なので間違いもあるかと思いますが、ご容赦のほどを。
先に結論から書いておくと、AVR本家のmicrochip社が提供している開発環境、MPLAB X IDE (v5.0以降でしかAVRに対応してないみたい)と、Dec-18-2018にリリースされたAVR用のCコンパイラ、XC8 (v2.05)の「おまけ」っぽく付いてくるようになったアセンブラ、avrasm2を組み合わせると、macでもmicrochip純正のみで、かつ無償でタイトルのような開発環境が出来るようです。リリースノートの3章を参照。「osx AVR assembler」で検索しても中々出てこなかったので、ご存じない方も多いかと思い書いときます。みんな知ってたら余計な情報だ。ごめん。
XC8 (v2.05)をインストールしても、MPLAB X IDEにavrasm2が自動認識される訳ではないので、ちょっと古いですがこちらのマニュアルのp.45、「3.7 言語ツールのパスの指定」でも参考に対応してください。
さて、AVRといえばArduinoに載っているマイコンであることで有名(当然、この界隈の人ならば、という条件付き)。開発環境であるArduino IDEはosx版が無償で手に入るし、その中でインラインアセンブラってのが使えて、一部だけ(全部も?)アセンブリ言語で記述することも可能らしい。これでもいいんだけど、せっかくならmicrochip純正で揃えたら面倒事も減るかと考えた次第。
実は純正以外にもosx用のAVRアセンブラにはavra (v1.3.0)っていうのとAvr CrossPackがあるんですが、いかんせん古い。avra (v1.3.0)は2010年、CrossPackは2013年から開発が止まってます。avraの方は1ヶ月弱前に開発を引き継いだ人がv1.4.0をリリースしてますが、色々いじってもMakeが通らず挫折。なんで?
ちなみにMPLAB X IDEは、遥か昔に人気のあった純正プログラマ(書き込み装置)Atmel社製 avrisp mkIIをサポートしてないです(自分は持ってる)。完全にmicrochip社だけで揃えたかったら、最近のプログラマを買いましょう。自分は経済的理由から新規購入は諦め、MPLAB X IDEで生成したhexファイルをavrisp mkIIとavrdudeという書き込みプログラム(Arduino IDEをインストールしている人はavrdudeも自然とインストールされてます)で書き込む予定。avrdudeだけインストールしたい人は調べてください。自分はHomeBrewという管理ソフトを使って最新版をインストールしています。avrdudeの使い方は既に色々な方が説明されているので省きます。