いい仕事をする人の顔は締まって見える。
それが,落語家であっても,政治家であっても。
「古写真で見る 明治人の肖像」(新人物文庫)
日本の新時代の創造に応えた220人の写真と,
彼ら,彼女らにまつわる話が載せられている。
あちきは,彼らの生き方もそうだが,
服装についても興味があってこの本を購入した。
実に参考になる。
いつも知っているあの人物のいつもと違う写真なんかあると,
なんだか別人のように思えて面白い。
野口英世さんなんてまさにそれ。
そういう楽しみ方もできた。
それから,植物分類学の牧野富太郎氏・・・。
※ 大学時代,彼の本で随分調べ物をした記憶がある。
彼は,若い頃の写真と,お年を召してからの写真が載っていて,
面影あるな・・・とか,家族の写真を見るように楽しんだ。
皇族・宮家,華族,政治家,財界人・実業家,
軍人,作家・ジャーナリスト,
芸術家,役者,落語家,
学者,エンジニア,教育者・福祉事業家,
社会運動家,宗教家,外国人など,
その範囲は大きい。
また,それぞれの項目を
様々な人が限られた文字数で解説していて,
これも個性が出て面白かった。
限られた文字数で,その人物について書かなくてはならず,
詳しく書かれていない部分があるが,
それは仕方が無い。
貴重な肖像写真が見られることを有り難く思う。