めがね

日曜日，映画を観た。
「めがね」でござる。
「かもめ食堂」と同じほぼスタッフ。



前日，「ダークナイト」を観たあちき，
今日は，打って変わって「めがね」でござる。

これは，我妻K元帥が借りてきたモノで，
彼女には常にコノ空気が流れているのでござる。

「たそがれる」・・・劇中に出てくるような「たそがれ方」は，普段のあちきはしない。
常に何かを考え，計画を立て，実行の準備をする。
そうしないと，次の日自分が困るから（と思っているから）でござる。

だから，休んでいても，頭はフル回転で，
休んでない。

美しい景色も，観たようで，
実はただ素通りしているのかもしれないのでござる。

映画に出てくる主人公？タエコ殿は，
何かから解放されたくてココに来たのでござろうが，
解放されない何かが彼女の中にある。

つまり，うまく「たそがれ」られないのでござる。
周りのみんなは「たそがれ」ているのに・・・。

劇中に出てくる人物達は，どれも謎の人物で，
細かいところは分からない。
あちきはその出所に執着し過ぎるのか，
出所がはっきりしないことに不安を感じてしまったり，
細かく調べてしまったりしてしまう。

出所は分かっても，本質は分からないのに，分かったようになれるからだ。

そこが，「たそがれ」られないあちきの理由。

人に介入されたくないと思っていても，
人のことが気になったり，
自分がどう思われているか気になったり・・・。

すんなり人の輪に入ることができない，
分からないことを分からないと云えないし，聞けない・・・。

どうでも良いことで悩んで，
本当に大事なことは置き去りにしたり・・・。

そんなあちき。
ちょっと主人公の気持ちとだぶるところがあって，ギョッとするのでござる。

島での生活を送る中で，
自分なりの「たそがれ」方を身に付けていき，
心を解放させていく主人公。

ちょっと笑えて，のんびりできる映画でござる。

 

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