午後から仕事をしようと胸に誓ったあちきでござったが,もろくも崩れてしまったでござる。普段はあまりTVを観ないあちきでござるが,ついつい「第9回オープントーナメント全世界空手道選手権大会」にチャンネルをあわせて仕舞ったでござる。
いつも観るのは相撲とアメフトとラリーでござるが,最近は相撲もアメフトも少々熱が冷めてきたところでござる。相撲界では一連の不祥事と,何となく気の抜けた試合の数々・・・・。アメフトは好きなカードがなかなかリアルタイムで観ることができない等々・・・。ついつい乗り遅れてしまうのでござる。
この空手道選手権大会,10月14日(日)東京体育館で行われたものでござるが,日本人は本当に苦しい戦いを強いられてしまったでござる。初日から日本人選手の多くが姿を消したでござる。
王座は外国人選手に持って行かれるのではないかと心配したでござるが,その大ピンチを救ったのは、日本人で唯一ベスト4に進出した塚越選手でござった。外国人選手は長身で足が長い。どこから蹴りがとんでくるか分からない。また,中段に突きを受けても微動だにしない。特に,女子ではその力の差は凄まじいものでござった。
しかし,準決勝で塚越選手は,ヴァレリーに接近してチャンスをうかがい,延長で下段回し蹴りを繰り出し,見事に破って見せた。また,決勝では,ドナタスに対しても左下段回し蹴りを効かせ,バランスの崩れかけた右足を右下段回し蹴りで粉砕。ドナタスの一撃で相手を後退させる迫力の突きもこの試合では見せることはできなかったでござる。素晴らしい試合で勝利したでござる。
塚越選手の涙が,これまでの4年間の苦しみ,今までの重圧,それから本戦の厳しさを伺わせるものでござった。見本を背負って立つ人の重圧を乗り越えた安堵感と更なる責任というか,そう言う感動を味わうことができたでござる。
相撲界,柔道界,今まさに日本人の根性が試されている時代でござる。今後,更に苦しい状況が続くかも知れないでござるが,若手の伸びとベテランの強さ,一筋の光を見せてくれた試合でござった。
あちきも仕事をしなければ・・・。いや,もう少し感動を味わおう って「オイ!」
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