役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

中国の高速列車事故に思うこと

2011年07月27日 21時18分16秒 | Weblog
中国の高速列車事故が起こり
大惨事になったと思ったら
2日後には
徐行で運転再開し、
報道されている画像を見ると
車窓から笑顔で
事故現場を見降ろす車内の人がいたり・・・、
事故現場では
救出作業を翌日には終了し
車体を埋めるという暴挙が行われたり、
その後に生存者が発見されたりし
生き埋めにしたのではないかという疑念も生まれ・・・。

相変わらず
中国の政府のすることは
意味不明というか
都合の悪いことは葬り去るというか
隠ぺいするというか
恐ろしいまでに人間味が無い。

人間は
不完全であるが故に
事故から学べることは
すべて検証し学習しなければならないと思うのです。
今後に生かすという謙虚さが
これからの生きる教訓になるはずなのに
それすらしない。

中国国民は
自分たちの家族や子孫が
今後この鉄道を利用するだろうし
利用しなくても
空から鉄道が降って来たなどの
事故の巻き添えになる可能性だってあるわけで・・・。
雷が落ちたくらいで
運行システムがダウンし
信号が青に変わるなんて
普通の安全管理意識が有れば
あり得ないくらい
常識外れの鉄道管理システムです。

今までの経験上、今までの中国人ならば、
同じ中国の人が
同じ中国の人を苦しめることになるかもしれないことに
どうして黙っているのか不思議で仕方がなかった。

しかし
今回は
今までのように国がお金で解決しようとしても
事件の真相を闇に葬り去ろうとしても
メディアも
事故の遺族も
こぞって声を上げて当局に反旗をひるがえしている。
中国では
こういった政権批判やデモは投獄されるのが常で
違法行為に当たる。
しかし、私には
彼らが今回起こした行動が
当たり前のように思えて仕方ないのです。

事故の原因究明と
今後の事故の対応
そして再発防止に全力を挙げ
軌道に乗ったところで
補償問題を議論すべき事柄だと思うのです。

社会主義であろうと
民主主義であろうと
中国人であろうと
どこの国の人であろうと
人は人
家族が心配で
愛する人が愛おしい
その心は、すべて同じだと私は思います。

その心が無視される社会など
何のための社会だか私にはわかりません。
そういった姿勢が見えない政治など
変えていかねば
生まれたての愛する子供を
高速道路に放り出すのと同じことです。

そんな中国の情勢を見ていて
我が国の状況はといえば、
相変わらず
子供手当法案をどうするとか
これを承認するから首相は退陣しろだとか
駆け引きに終始し政局ばかりのようで・・・。

原発の問題にしても
まだ終息していないのに
安全宣言出したかと思ったら
ストレステストなるわけのわからんことを言い出し
挙句の果てに
脱原発自然エネルギー構想とか言いだす始末。

一方では原発安全宣言、
一方では脱原発自然エネルギー構想って・・・。

こんな危機管理体制で良いのでしょうか。

中国の高速鉄道と同じようなことを
国はやっているみたいに見えて仕方ありません。

どちらの国も既得権益の保護に終始し
新しいことに対して
何かとケチを付け
規制している点も同じに見える。

目先のことばかりが報道され
真の核心を突いた議論がなされていないのか
封印されているのか・・・。

昭和から今まで
原発は安全な次世代エネルギーだと
散々言って来た政府や偉い学者さんは
すべて否定されるのでしょうか。
こういった問題提起と議論と検証は
必要なことだと思うのですが・・・。
なぜこの国が
こういった方向に向いたのか
もう一度歴史を振り返り探る必要があると思います。
そして、
軍隊も核の抑止力も待たないが故に
核の開発がいつでもできるように
原子力がエネルギーとして
残さねばならないという理論もあるのなら
正直に
そう国民に伝える時期に来ていると思うのです。
そのうえで
将来的には
今回の福島の事故が
なかなか終息に向かわせることが出来なかったことを教訓にし
脱原発、新エネルギーの開発、新資源の発掘など
特にメタンハイドレードなど以前のブログに書きましたが
こういった新分野の開拓に
取り組むように
しなければならない時期に差し掛かっていると思うのです。
すぐに結果が出ないからと言って
事業の仕分けなどしている場合では無いのです。
すべての今までの常識を覆す
新常識が生まれるかもしれません。
例えば
日本は資源大国だとか・・・
既得権益を守るために
資源の無い国だと言い放つのは
もう無理がある時期に来ているように思うのです。

失敗から学ぶことは多いと思うのです。
誰も批難されるのは恐ろしいと思います。
今の地位や名誉を
失うのはとても辛いことだと思います。
金銭を失うことも
生活を維持できなくなることも
大変な恐怖だと思います。
しかし、
大きなうねりの来ている昨今の状況を鑑みると
こういった既得権益を
いつまでも守ろうとしていると
かえって
すべてを失う羽目になってしまうような気がしてなりません。

今こそ謙虚にことを受け止め
事態を反省し
今後にどう生かして行くことが一番いいのか
神様に人間力を試されているのではないでしょうか。

そんな気がしてなりません・・・。


。。。。。