唐草文に家紋散図鍔 三郎太夫
唐草文に家紋散図鍔 銘三郎太夫作之
与四郎鍔と呼ばれる分類の一つだが、岡山金工の三郎太夫なる銘が刻されている。手法が全く同じであることから、この種の鍔が大いに流行したであろうことが想像される。このような作で無銘であれば、普通に直正の工房という考え方が浮かぶのだが、出来の良し悪しがあり、無銘の作も多いことから、工房を越えて各地で製作されていたのであろう。即ち、このような作品で、銘のある作では小池与四郎直正が最も有名であることから、同種の作で銘のないものを「与四郎鐔」と呼んでいるのである。決して和泉守小池直正の作あるいは直正工房作という意味ではない。72ミリ。
唐草文に家紋散図鍔 銘三郎太夫作之
与四郎鍔と呼ばれる分類の一つだが、岡山金工の三郎太夫なる銘が刻されている。手法が全く同じであることから、この種の鍔が大いに流行したであろうことが想像される。このような作で無銘であれば、普通に直正の工房という考え方が浮かぶのだが、出来の良し悪しがあり、無銘の作も多いことから、工房を越えて各地で製作されていたのであろう。即ち、このような作品で、銘のある作では小池与四郎直正が最も有名であることから、同種の作で銘のないものを「与四郎鐔」と呼んでいるのである。決して和泉守小池直正の作あるいは直正工房作という意味ではない。72ミリ。