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どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

十二夜。

2011-01-26 | Sandstorm



今日は、久しぶりにはるばる渋谷まで足を伸ばして観劇。
チケットは無かったが、当日券の発売情報を得て強行した。
観たのは、シェイクスピアの戯曲を串田和美さんが演出した「十二夜」。
Bunkamuraのシアターコクーンは超満員で、結局19時の部の立見券だったが、立ち見であることを忘れさせるくらい面白かった。







特筆すべきは、やはり松たか子だろうか。
まあ最初から彼女がお目当ての観劇であったのは間違いないが、それにしても予想をさらに上回る彼女の魅力に、私はとことんヤラれてしまった。
30過ぎて、人妻になっても、さらに洗練されていっているような気さえする彼女の可憐さ。
今回はそういった役の上とはいえ、いまだそんなオファーが来ることからして凄いことだ。
彼女は歳を重ねることによっていやがおうでも滲み出てくる大人の女性の重厚な魅力をも、いとも簡単に役の中の女性から消し去っている。
たぶん、演技の幅がとてつもなく広いのだ。
技量で己を振り切れるまで表現できる、そんな若手女優はそうはいないだろう。
個人的な好みの女優の中の系統でいえば、蒼井優とか宮崎あおいとかも、そんなタイプだろうか。
オンナとして見るならば、とても怖い存在かも知れない。
一方、尾野真千子とか、満島ひかりのように、役を自らにとことん取り込んで、まるで憑依したかのように演技を突き詰めていくタイプとは対極にあるように思う。
どちらも高いレベルの才能であることは間違いないが。
あと、今回の舞台の中では荻野目慶子の存在に目を惹かれた。
彼女も演技は相当上手いね。
オトコ殺し的な。。。W/笑







やはり、演劇は、映画とは違う。
どちらが良いとか、優れているとかではなく。
良いものはジャンルや分野に関係なく、人を心から感動させたり、楽しませたりできるものだ。
演劇は特に、凝った演出技法やリアルな舞台設定ができない分、演技者の技量に頼るところが大きい。
また、観る側の豊かな想像力も必要だ。
何より、同じ作品でも、観る度に微妙な演出や演技の違いで、少しずつ違って見えるという面白さがあるように思う。
また機会があれば、観たいね。













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