古のヒトは、このようすを見上げて、
こころ躍ったことでしょう。
愛らしいハートマークの実が生る樹。
ハートの起源は心臓とかいくつかの説があるが、
現代においては男女の愛情や恋ごころでしょうか。
古代から飢饉の食糧でもあったなら、
イノチを表すマークだったのでは。
(栃の木)ムクロジ科トチノキ属。
原産地、日本、中国。東日本、とくに東北に多い。
5月から6月に、葉の間から穂状の花。初秋に実が。
樹高、25mくらいに。
栃の実の食用歴史は、縄文時代(紀元前131世紀頃から
紀元前4世紀頃)にも。
古の人たちには、飢饉の食糧としても大切な樹であった。
若芽、種子には薬効も。
名の由来、十と千の木という意。たくさんのタネが実るようすからの説等。
ムクロジ、漢名「無患子」(ムカンシ)は、患わない子の意で、
訛ってムクロジに。
アーカイブ。
5月初め。
5月中旬の福島県会津中川。
7月下旬。
8月下旬。
9月初め。
虫刺され対策テープが必要な季節。
ムクロジの実と。
9月下旬。ちいさい方はフウセンカズラ。
シアワセ♡パターン♪
ともだち。アーカイブ。
フウセンカズラ
(風船葛)ムクロジ科フウセンカズラ属。
原産地 北アメリカ南部。
花径5mm位。花期、7月~9月頃。
ハートマークの5mmくらいの実は、
同じムクロジ科のトチノキそっくり。
草丈、3mくらいに。
ムクロジ
(無患子)ムクロジ科ムクロジ属。
南アジア、東南アジア、東アジアの熱帯から亜熱帯域に分布。
樹高、30mくらいにも。
種子が、無病息災のお守りである羽子板の、羽の玉に使われた。
イロハモミジ
(いろは紅葉)ムクロジ科カエデ属。
イロハカエデ(いろは楓)とも。
原産・分布、日本(北海道南部以西)、東アジア。
樹高 15mにも。
名の由来、葉の裂片を「イロハニホヘト」と数えたことから。