ちょっと留守をしていたら、( ゜毒゜)さんのブログが絶好調です。
里はこれから秋ですね。
「秋はあまりにも遠くまで見せるので、私はかえって死に狎れてしまう」
というようなフレーズが谷川俊太郎の詩にあったような……
ついでに日本の美学の頂点の一つ、新古今集の「三夕」の歌を。
見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ(定家)
心なき身にもあわれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ(西行)
村雨の梅雨もまだひぬ槇の葉に 霧立ち昇る秋の夕暮れ(寂蓮)
式子内親王の歌から。
桐の葉もふみわけがたくなりにけり必ず人を待つとなけれど(新古534)
大きな桐の葉は、一時に散らず、はらりはらりと降り積もる。掃除もせず、
家の前にはその落ち葉がいっぱいになってしまった。別に誰かの訪れを
待っている身ではないけれど……
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