スピリチュアリズム・ブログ

東京スピリチュアリズム・ラボラトリー会員によるブログ

「禊ぎ祓え」の日

2011-06-30 01:25:58 | 高森光季>その他
もう6月も終わりですね。
6月30日は、一年の半分の終わりということで、神道では「水無月大祓(みなづきのおおはらえ)」の日です(もっとも正しくは旧暦でしょうけれども)。昔の日本では1年を半分に分けて、1月から6月と、7月から12月とで、同じ祭礼スケジュールを半年で繰り返したそうです。なので6月の晦日は12月の大晦日と同じ祭礼の日ということです。

日本人にとって神道というのは、宗教というよりも精神文化みたいなものなので、あまり政治的なことにはせず、死者に手を合わせるとか、ご飯の前にいただきますと言うとかの延長として、大切にできるものは大切にしていきたいと思うのです。特に万物に神が宿ると見る心性や、自然に対する畏敬は、素晴らしい霊的感性だと思います。(日本仏教でも「山川草木悉皆成仏」「峯の色谷のひびきもみなながらわが釈迦牟尼の声と姿と」といった表現がありますね。)
日本に生まれたというのも、何らかの意味・選択があるのでしょうから、むげに毛嫌いや反発するのはもったいないと思います。

      *      *      *

「禊祓(みそぎはらえ)」は本来は川や海に身を浸して、穢れを浄める儀式ですが、シャワーで代用したりもします。暑い時期ですから、冷水のシャワーですかっとするのもいいのではないでしょうか。
ついでですので、神道で一番よく使われる「禊ぎ祓えのことば」をご紹介しておきます。流派によって微細な言葉遣いの違いがありますけれども、まああまり問題ではありません。禊祓の時に唱えるだけではなく、一般の祭礼や神社参詣の際にも使う、いわば「万用祝詞」です。ちょっと本気で神社に参拝する時には、一礼してこれを唱え、「二礼二拍手一礼」をします(出雲大社系など一部の神社では別形式の場合があります)。
「祓え戸の大神」は、特定宗派の神格ではなく「大宇宙の中の“浄化”を司る力」と解釈して差し支えありませんから、誰が唱えてもいいとも言えます。

禊祓詞(みそぎはらへのことば)

《掛まくも畏き 伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の檍原に 禊祓へ給ひし時に成りませる 祓戸の大神達 諸々の禍事罪科汚を祓へ給ひ清め給へと白すことを 聞召せと 畏み畏みも白す》

〔よみかた〕
かけまくもかしこき いざなぎのおおかみ
ちくしのひむかのたちばなの おどのあわぎはらに
みそぎはらえたまいしときに なりませる
はらえどのおおかみたち
もろもろのまがごと つみとがけがれを
はらえたまいきよめたまえと まおすことをきこしめせと
かしこみかしこみもまおす

さらに言えば、シャワーでの禊ぎは、
目を洗い(左手で左目、次に逆)、耳を洗い(同前)、口を漱ぎ、手足、胸・腹に水を掛け、振り向いてうなじから水を浴びながら、禊祓詞を唱え、二拍手
とやります。瞑想の前にこれをやるとすっきりした心境で瞑想に入れます。
禊ぎ自体は特定の神様(霊的存在)との特別な契約ではありませんから、あまり神経質にならずにご利用されることをお薦めします(笑い)。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿