ピアノ全集+1 完全盤
映画を観た時はどうってことなかったのだが、小説を読んだら、やはりコンクールの曲を聴きたくなった。ショパン、ブラームス、ベートーヴェンあたりは持っているのだが、プロコやバルトークのコンチェルト等々の音源はない。どうしようか、いろいろと探しているうちに、いっそのことまとめてと。8枚組が3000円台で買えるのもお得。風間、栄伝、マサル、高島の各2枚。
それぞれの音が、各演奏者を意識はしているのだろうが、一番分かり易いのはキーシンは、栄伝にも高島にも入っている。他にもランランやブロンフマンも複数のイメージに入っている。
ただそれ以上に、曲の選択が、それぞれの個性とマッチしているのかなと思う点は改めて多いと感じた。個人的には、シベリウスの小品と、バルトークのコンチェルトが、いい意味で今までのイメージを覆されたような感じがして新鮮だった。
忘れたころに、小説を読みなおして、それぞれの曲をその場で聴いてみたい。
完全盤52曲130トラックと銘打っているが、春と修羅が栄伝バージョンしかない。これはカデンツァが異なるわけで、また、賞をとったのは高島なのだから、高島には入れてほしかったし、全員分が入っていたらなあと思った。
なお、小説の後日談の短編がついている。