さらに追加！2012/2013シーズンモデルのスキー試乗レポート Nordica＆ELAN編

というわけで．
この週末．
志賀高原の，一の瀬ダイヤモンドスキー場でやっていた試乗会に
参加してきたので．
またまた試乗インプレッションを追加していきます．
今回乗ったのは11機種，うち2機種は前回乗ったものとかぶっていますが…

で．今回の試乗を行った状況ですが．
バーンコンディションは4月としては最高．
雪質はトップシーズン並みの軽い雪質が前日から20～30cmつもり，
それが圧雪されたバーン．
ただ，雪が軽かったので，荒れるのが早く，試乗開始後1時間も経つと，
結構バンピーな感じになってしまい，大回りはつらい感じになってきましたね．
さらにダイヤモンドのコースが短かったってのもあり，
小回り系の板の評価が高くなっちゃう感じですね．
大回り板は正当に評価できなかったかな～．


で．
試乗しているスキーヤーのスペックは．
…テククラも指導員資格ももっていない，素のレジャースキーヤーです．
単なるレジャースキーヤーが，自分に合う板かどうかを勝手に
述べているだけですので．
そのあたりご理解ください…

あ，
どうやら私は滑走スピードの平均レンジが高いので．
どちらかというと張りが強めのしっかりとした板を
好む傾向があるようですので，そのあたりもご参考に…

ということで．
今回はNordica&ELAN編をお送りします…
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○Nordica

DOBERMANN　SPITFIRE PRO XBI CT　162cm


小回り系基礎板．
エッジグリップは結構しっかりしていますね～．
ずらしではなくエッジグリップで回る板で，サイドカーブよりも
板のたわみで回転弧を作っていくタイプですね．
私が今乗っているSalomon 24 LMに近い感覚ですか．
張りは結構強めの，しっかりした感じの板です．

ポジションはセンターキープ．
トップからセンターが食いつく感じ．
操作性は，ロッカーではない正統派小回り板の感覚です．
ただ，162cmと短いのもありますが，かなりの小回りスペシャル．
ある程度ロングっぽいターンまで引っ張れるLMとは異なり，
トップが食いついて，板がぐぐっとたわんで曲がって
行ってしまうので，ちょっと大回りはきつい感じ．
試乗会にはこの長さしかなかったんだけど…170cmや178cmもあるらしいので，
もう少し長い板を試乗した方が良かったのかな？

でも，ロッカーの乗り味ではない正統派小回り板としては，
攻撃的な滑りができる良い板だと思います．


○ELAN

Amphibio　Waveflex 14 fusion　168cm


オールラウンド板．
左右非対称で，アウトサイドがロッカー，インサイドがキャンバーという，
微妙にねじれた不思議な板です．
履いた感じは軽快．
フレックスは柔らかいけどトーションは強めの感じ．
わずかに傾けたところからスッとターンが始動し，そこから
粘るようなフレックスで，ねっとりした感じで板がたわんでいきます．
トップを押さえる必要はなく，単純にわずかに傾けるだけでターン始動します．
前後動は全く不要．
…インサイドはキャンバーらしいけど，乗り味はロッカー板ですね．
スピードを出していくとしっかりトップからテールまで均一にエッジで
とらえ，しっかりとしたエッジグリップできれいに回っていきます．
張りはそれほど強いわけでないけど，スピードを出しても
安定感があり，板が負けてグリップを失うことは無かったです．
フレックスが柔らかいわりにはコシがある感じで，
予想以上のスピード耐性があります．

アシンメトリック構造の効果か，あるいはプラシーボ効果かも知れませんが(笑)
内足が邪魔にならず，外足と内足の同調がしやすい感じ．
かなり軽快で，低速のズラシもいけます．
スピードを出した際のエッジグリップはしっかりしているけど，
低速でのずらしやすさや「ビンビン」した感じではない「ねっとり」と
したフレックスのおかげで，全体的にマイルドな感じがする板ですね～．
あー．
でも．
この板も小回りスペシャルでした．
フォールラインに絡める間もなく切れ上がっていきます．
R=14らしいけど，R=12くらいの感じでした…