恐山 伽羅陀山菩提寺 青森まで来たのだから 足を延ばしてみようか程度のきもちで
下北からのバスに乗る
イタコのいる季節ではないから 『霊』を呼び出してもらえるわけではない
それでも 身内の死者を想いつつ歩いていればいくらかでも近づけるかとの思いで
石ころだらけの中 時折ぱらつく小雨をついて 過去の出来事を心に描きつつ ひたすら歩く
父・母・兄・そして つれあい・・・・・・。
もちろん 何の霊も出現はしないし声も聞こえない
荒涼としていて おどろおどろした景色は どこか作為・演出が見えすぎて
馴染めず 早々に引き上げる
この後、青森市内に戻り 娘たちへリンゴでも送って のんびり疲れを取って 夜行バスに
乗るつもりが 列車の延着、強風による徐行で すっかり予定が外れ そさくさと買い物を済ませ
帰途に就く 10月20日 早朝 新宿駅に帰る