狛犬と石仏と

神社・仏閣に狛犬と石仏を訪ねて 時には花を愛でての山歩きも

デジカメ片手に気楽にのんびり 足の向くまま気の向くまま

秩父三十四観音巡礼 ④札所二十五番から二十九番まで

2008-04-10 | Weblog

《番外その1 音楽寺再び》 
先回の訪問は 硬いつぼみのもと、寒さに震えながらの訪問 少々回り道になるが 今回も23番 音楽寺からの巡礼。
桜模様に再度の挑戦 結果は御覧の通り 
秩父巡礼道はどこも桜・桜・桜・・・・そして人・人・人(まぁ都会の花見に比べたら 閑散と言えるほどだが)




先回の状況はこんなもの 強風にあおられ 仏さん方も いかにも寒そうだったが↓  今回は 巡礼の方々が マイクロバスで次々と↑


前回訪問の 札所二十四番を迂回して 二十五番から 今日の札所廻りを開始する


札所二十五番 久昌寺
武甲山を右手に見ながら 荒川沿いを 県道に平行に古道を行く
小学校の下校時か 行きかう子供たちの コンニチワの挨拶が さわやかだ

古風な 朱色の山門の奥が観音堂 但し 総開帳の時期は ご本尊を本堂に移動したとかで ここには無い

弁天池の対岸に本堂が ご本尊は聖観音 平素はおそらく静かなたたずまいを見せるであろう 池の辺りも 折からやってきた 
二組の団体のため落ち着かない 軽い休憩の後 次に向かう。






札所二十六番 円融寺
大きな桜の樹に 境内は占拠されたよう 本堂の堂内に ご本尊・高さ30センチに満たない小さな聖観音が 安置されている
観音堂は これより 30分ほど行った山の上 昭和電工の構内を通らせてもらう



鬱蒼とした樹木の中 苔むした石段をゆっくりと登る 途中にはこれも苔が生えていかにもあじがある石仏が 目を楽しませてくれる

奥の院・岩井堂賀 崖に抱かれたような格好で建っている
三方に勾欄を廻らせた舞台づくり 深緑の樹木の中に古色蒼然・毅然としていて 何とも良い形だ


岩井堂裏手に石仏軍が 岩の窪みで 雨風に護られて これも小さな舞台を見るよう 


岩井堂への道 途中にの琴平神社に寄って観る 狛犬は 大正時代後期のもの 半身に構えた形はなかなか・・・・。




札所二十七番 大淵時
ハイキングコースとなっている山間の道を歩く
頻繁にアップダウンを繰り返す 細い尾根道は結構こたえるが 江戸時代の巡礼道らしいので 往時を偲んで汗をかく事にする
途中 二十七番にたどり着く直前にに護国観音がある コンクリート製、高さ16.5メートル 関東三大観音の一つとか
左手には 蓮華の変わりに剣を持つ 昭和10年 戦時色濃い時代の象徴か         こちらはブロンズ 左手には蓮華を持つ

旧観音堂は 大正八年 開通間近の 秩父鉄道の蒸気機関車から排出の煤煙によ焼失したとか 近年やっと再建なったもの





札所二十八番 橋立堂
迫力満天 70メートルの石灰岩の岩山が 落ちかかってきそうな気さえする
ご本尊は 馬頭観音 残念ながら写真撮影ならず
その昔、牛馬が運輸、農耕の主役だったころ 牛方、馬方の参詣で賑わったと言う  近くの鍾乳洞見学は今回 省略した






札所二十九番 長泉院
天保四年 建立の本堂に ご本尊 聖観音立像が安置されている 藤原時代の作らしい

「花の寺」を 標榜するだけあって境内はこの季節 花で覆われている
石仏たちも 花に囲まれてすっかり存在が忘れられたよう






《番外その2 清雲寺の枝垂れ桜》

札所二十九番 から15分ほどのところ 枝垂れ桜で名高い清雲寺まで足を伸ばす
折から満開の桜の下では 縁日の屋台が出て 大変な賑わい 早々に退散

樹齢650年 の枝垂れ桜は今年も健在で見事に開花

                             境内 若獅子神社の狛犬 三峰神社と同じ 狼かと思う




     平成20年4月9日(水)春爛漫・花曇りの日に 巡礼