Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

厄介な草

2019-03-11 23:53:41 | 農村環境

 

 かつて「死の針山」を記した。「死の針山」と例えたのはセンダングサ、ようは「ひっつき草(ひっつき虫)」だった。とりわけ針のように、あるいは花火のように棘が飛び出している姿から「針山」と例えたわけだが、この季節に荒地に限らず道端を歩いても、ときおりセンダングサに出会うことは多い。とはいうものの、間もなく春という時期になると、その威力は半減していて、この針山の草むらを歩いても、晩秋ほどの「ひっつき」状態にはならない。もちろんあえて避けて通りたい草であることに変わりはないが…。

 何といっても連日のように荒れ放題の山々を、いいや水田地帯を、いいや荒廃地を歩いていると、このひっつき草との戦いである。述べたようにこの季節になれば、だいぶその威力を失っていはいるものの、やはりそんな環境下を歩けば抜け出た際に足元にいくらかのひっつき草が付いているもの。足元くらいなら良いが、藪の中を抜け出すと、上着にもたくさんついていることはある。

 そんななか、この時期でもけして威力を失っていないひっつき草がある。写真の草である。実はセンダングサほど目立った姿ではないため、この草を避けて歩くとなると、かなり注視していないと避けられない。ようは目立たないから、意外にも「えっ」と思うほど服に付いてしまうことがある。それでいてこの草、簡単に取れない。その名を「ヌスビトハギ」と言う。これを「種子の端や表面にごく小さな鉤が並んでいて、面ファスナーのように張り付くもの」と説明される典型的な草である。それにしても草なのに、「虫」と言う違和感。わたしはあえて「ひっつき草」と言う。

 


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