前回にひき続いて平成大合併による自治体名について触れてみる。
⑥かつても多くて今回もけっこうある「みさと」の名を持つ自治体。宮城県美里町、秋田県美郷町、福島県会津美里町、山梨県市川三郷町、島根県美郷町、宮崎県美郷町、熊本県美里町などある。もともとこの美里とか美郷という名前は多かった。美しい郷という意味合いが強いのだろうが、そればかりでなく、三つの地域が一緒になったからといって三郷というものも多くあった。合併によってなくなるいっぽうで、再び新たなる美里(郷)が生まれて来るところに、人々の気持ちが込められているようにも思う。
⑦目立つ「中央」の名を持つ自治体。山梨県中央市、岡山県吉備中央市、愛媛県四国中央市がある。吉備の中央、四国の中央だからそれぞれの中央市となるのだろう。山梨は山梨の中央という意味なのだろう。気持ちはわかるがなんとかしてほしい名前だと思う。
⑧⑦と同様になんとかしてほしい自治体名。長野県筑北村、鳥取県南部町、愛媛県愛南町などで、もともとそうした名前のまま合併した山梨県南部町や青森県東北町も新たにできたわけではないがいまいちのものだ。長野県筑北村の「筑北」は確かにその地域の略称として使われてはいたが、あまり愛着がわく名前ではない。○○北部とか北○○という感じに、どうしてもつけたいなら地域名を冠して使ってほしい、とはわたしの思いだ。
⑨広域化によって地域の名称が使えるようになった自治体。新潟県佐渡市、同魚沼市、同南魚沼市、長野県安曇野市、同木曽町、同飯綱町、静岡県伊豆市、島根県隠岐の島町、香川県小豆島町、長崎県対馬市、同壱岐市、同五島市、同上五島市、沖縄県宮古島市など、わたしにもう少し知識があればもっとたくさんこのケースはあるのかもしれない。このつけ方は、合併による自治体名称のつけ方としては、ごく自然なものだし、加えて地域イメージが浮かびやすいものだ。
⑩その他さまざま
■京都府の京丹波町、兵庫県の丹波市、京都府の南丹市、同京丹後市などはほとんど並んでいる。似通っていてすぐにイメージできないが、おおかたそのあたりにある、という大雑把なイメージはつく。
■山梨県の塩山市や勝沼町のあたりが甲州市になった。いかにも「甲州ぶどう」のイメージはつくが、甲州というともうちょっと広域的な感じで、かつての塩山・勝沼のイメージが薄まってしまって残念。同じものが甲斐市にもある。甲斐も甲州も同じようなイメージなのに、ずいぶんと狭い範囲で使われていて違和感ありという感じ。山梨県にはほかにも北杜市とか南アルプス市もあって、割合新たに名前を充てたものが多い。それでいていまいち違和感がある。
■愛知県清須市は、歴史ある名前に聞こえるが、清洲と書かずになぜ清須なのかが違和感の始まりである。
以上のようにまだまだいろいろな見方ができるのだろう。
合併が少しでもあった自治体を色塗りすると、広島県はほとんどの自治体で合併があったようだ。長野県は合併が進んでいない方というが、それでも色塗りするとけっこう合併にかかわった自治体は多い。そこにいくと都市近郊の自治体はともかくとして、地方で合併が進まなかったところでは、北海道や山形県、そしてこの山形県に隣接する宮城県の南部あたりはまったく色がつかない。
⑥かつても多くて今回もけっこうある「みさと」の名を持つ自治体。宮城県美里町、秋田県美郷町、福島県会津美里町、山梨県市川三郷町、島根県美郷町、宮崎県美郷町、熊本県美里町などある。もともとこの美里とか美郷という名前は多かった。美しい郷という意味合いが強いのだろうが、そればかりでなく、三つの地域が一緒になったからといって三郷というものも多くあった。合併によってなくなるいっぽうで、再び新たなる美里(郷)が生まれて来るところに、人々の気持ちが込められているようにも思う。
⑦目立つ「中央」の名を持つ自治体。山梨県中央市、岡山県吉備中央市、愛媛県四国中央市がある。吉備の中央、四国の中央だからそれぞれの中央市となるのだろう。山梨は山梨の中央という意味なのだろう。気持ちはわかるがなんとかしてほしい名前だと思う。
⑧⑦と同様になんとかしてほしい自治体名。長野県筑北村、鳥取県南部町、愛媛県愛南町などで、もともとそうした名前のまま合併した山梨県南部町や青森県東北町も新たにできたわけではないがいまいちのものだ。長野県筑北村の「筑北」は確かにその地域の略称として使われてはいたが、あまり愛着がわく名前ではない。○○北部とか北○○という感じに、どうしてもつけたいなら地域名を冠して使ってほしい、とはわたしの思いだ。
⑨広域化によって地域の名称が使えるようになった自治体。新潟県佐渡市、同魚沼市、同南魚沼市、長野県安曇野市、同木曽町、同飯綱町、静岡県伊豆市、島根県隠岐の島町、香川県小豆島町、長崎県対馬市、同壱岐市、同五島市、同上五島市、沖縄県宮古島市など、わたしにもう少し知識があればもっとたくさんこのケースはあるのかもしれない。このつけ方は、合併による自治体名称のつけ方としては、ごく自然なものだし、加えて地域イメージが浮かびやすいものだ。
⑩その他さまざま
■京都府の京丹波町、兵庫県の丹波市、京都府の南丹市、同京丹後市などはほとんど並んでいる。似通っていてすぐにイメージできないが、おおかたそのあたりにある、という大雑把なイメージはつく。
■山梨県の塩山市や勝沼町のあたりが甲州市になった。いかにも「甲州ぶどう」のイメージはつくが、甲州というともうちょっと広域的な感じで、かつての塩山・勝沼のイメージが薄まってしまって残念。同じものが甲斐市にもある。甲斐も甲州も同じようなイメージなのに、ずいぶんと狭い範囲で使われていて違和感ありという感じ。山梨県にはほかにも北杜市とか南アルプス市もあって、割合新たに名前を充てたものが多い。それでいていまいち違和感がある。
■愛知県清須市は、歴史ある名前に聞こえるが、清洲と書かずになぜ清須なのかが違和感の始まりである。
以上のようにまだまだいろいろな見方ができるのだろう。
合併が少しでもあった自治体を色塗りすると、広島県はほとんどの自治体で合併があったようだ。長野県は合併が進んでいない方というが、それでも色塗りするとけっこう合併にかかわった自治体は多い。そこにいくと都市近郊の自治体はともかくとして、地方で合併が進まなかったところでは、北海道や山形県、そしてこの山形県に隣接する宮城県の南部あたりはまったく色がつかない。