Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

イワツツジ咲く

2009-04-19 23:01:44 | 農村環境


 ここしばらくの間手をかけていたイワツツジの花が咲いた。この花が群落して咲いている場所というのは少ない。実は群れているよりは山の中に点在しているイワツツジの方がけっこう記憶に残る。もちろん群落の方が目立つのだが、まだ芽吹きの始まったばかりの山の中に色を添えるイワツツジの色はけっこう目立つのだ。里で咲いていたイワツヅシは既に散っているこのごろ、妻の実家の裏山を彩るイワツヅシは、日陰にあるということも手伝って里よりは遅れて花を咲かせる。ところがなかなかその彩を表現することは難しい。わたしもさまざまな角度からこのツツジを捉えてみるが、なかなか「なるほど」というほどに花を表現できない。その要因は、花そのものを見ていても感嘆するほどの表現をできないところにも起因する。「里山」という空間からいけば、もっとも下に水田、ついで畑を耕し、その上には柿木の畑が展開し、さらに4段目には梅の木、そして5層目に鑑賞としてのイワツヅシが広がり、最後はヒノキの山が控える。ようは6層に分かれた空間は里山の空間を見事に見せているわけだ。しかし、この空間を「見事な展開」と表現する人はほとんどいないかもしれない。では「里山」と盛んなに口にされているがいったいそれは「どういう空間なのか」と問いたくもなる。

 あーでもないこーでもないと妻といろいろ試行錯誤してみたが、結局のところこの空間を人に訴えるほどのインパクトはなかったかもしれない。いずれにしても中山間地の一空間に魅せられているわたしたちにはなかなか自己満足に過ぎない空間とあいなっている。
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