Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

地図を読めない人はわが社にはいらない

2009-02-07 23:49:19 | つぶやき
 昨日から昔の数年のデータを開いて、図面上にそのデータの位置を落とし続けている。わたしの仕事は図面上で格闘する仕事である。昔のデータといってもここ20年ほど前のもので、ここしばらくずっとそんなことを続けていて、ようやく20年前までたどり着いた。そして昨日から2年ほどを紐解いたが、相変わらずその位置を展開するのに手間がかかる。その理由としてかつてのデータに記されている「位置図」というものがとてもえげつないほどインチキだということである。紐解いているデータは、ほとんどがわが社で作成したものである。そのデータの位置が解明できないと、紐解いたところでその価値は見出せない。

 はじめたころは「またか」という口癖であっが、いまや呆れて口にもその言葉は出ない。「位置図」を見ても最初から信用しない。それでもめぼしを付けるにはどうしても頼りにしたくなるのだが、雰囲気程度の頼りである。ぴったりと位置が一致するとびっくりするほどだ。そんな驚きは確率にして5%未満である。この位置図が成果としてお客さんの目には触れなかったのだろう。でなければこれほどインチキだったら納品できない。驚くべき事実を、今回の仕事で知った。わが社の程度とはこんなものだったということになる。

 わたしが最近口癖のように言うのは、地図を読み取る商売をしているのに、現地で地図上のどこにいるか解らないようなやつは仕事に向いていない、というものである。人に案内をしてもらわないと現地に行けないようなやつは仕事ができないやつということになる(わたしの考えで、大方の社員はそうは思っていない)。近ごろはGPSなるものが登場して、仕事でもそれを利用している人もいる。まったくもってそんなものに頼るような暇はわたしにはない。

 さて、昨日からやってきた位置確認作業。せっかく図面に落としたものが、つい先ほどひとつデータが消えてしまった。このショックは大きい。どうしたものかと悩むが、ただでさえ予定通り進んでいないことから、その消えたデータをこれから再度作成することになる。今日はいつ床に入れることか。こんな状態では日記も滞りそうである。休日だというのにわたしの時間を得たのは娘と散歩した時間と、食事の時間だけである。約束の原稿はすでに何日も約束の日を過ぎているというのに、いまだ一行もまとまっていない。いつまで続くのかと数ヶ月の予定に割り振ったら自分の時間は消えた。出勤日の方が電車に乗っている時間を自分の時間に当てているからまだましという感じである。唯一明日は当初から予定していた松本行きであるが、それも予定を短くする。いらだつ自分は、すでに病に落ちている。
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