Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

役人

2008-09-23 19:47:25 | ひとから学ぶ
 ある(大)●●市での話と言う。運動会が開催されている真っ最中に、教育委員会から電話が入る。問題の転売事故米が混入したでんぷんが卵焼きに使われていることが判明したから、本日中に子どもたちにお詫びのプリントを作成して持たせるようにという指示だという。運動会の真っ最中、こうした問題に対応するのは教頭先生の役目。そんな役目の教頭先生は、運動会の進行に対しても大きな役目を負っているのだろうが、教育委員会のご指示ともなればそちらを優先しなくてはならない。運動会はそっちのけでその対応に追われたという。

 とまあそんな会話が我が家ででんぷん問題のニュースが流れる中で交わされた。いいねー、このなんでもない会話には奥深い問題が隠されているとともに、わたしの毒舌が始まる。「そんなの教育委員会がお詫び文を作って、“この内容で学校長名で子どもたちにプリントを渡すように”と通知すればよいのに、お役所らしく命令したんだよね」と想像の粋の言葉を発する。わたしの場合はあまり情報もないのに勝手に想像している部分も多い。いいかげんなものなのだが、けっこう雰囲気は合っていたりする。もし教育委員会がそこまで配慮して通知を出していれば、教頭先生がその対応に追われて時間を潰すなどということもないだろう。緊急情報ならその情報の説明と、その後の対応の仕方だけ統一して流せばよいだけである。そのあたりをお役所らしく問題に時間をかけてあーでもないこーでもないと時間をかけるのは得意である。もしそうした配慮がされていても時間を要したとなれば、だいたいそんなお役所らしい行動の悪さが溢れているのだろう。給食センターでその材料を利用したわけで、それらの判断の責任、ようは材料を決めたのは教育委員会の責任であって、学校の責任ではない。それをなんとなく学校長名で出すとなれば、責任は薄まる。もちろん教育委員会だってそれほど責任があると思っていないだろうが、お役所らしい責任の所在とその理由付けに対しての先々のことばかりが見えてくる。もちろん(大)●●市といえば、何かと「こんなに人がきていったい何するの」みたいに打ち合わせにしても人が大勢やってくる。大勢でかかわって責任転嫁させるのか、はたまた威圧しようとしているのか定かではないが、無言の人たちがただただ回りにいて、対応する相手は言葉が出せないほどに空間は役所に支配される。県内でも「(大)」(この場合の(大)は、嫌味でつけているわけでかつてある長野市民だった同僚が揶揄してよく使ったのである)がつくほど稀な人余り状態ではないかと思えるような役所である。もちろんこれも印象だけのことであるが、わたしのかかわった空間では、いつもそんな風景だった。「こいつら来たなら仕事をしろよ」と思うのは言うまでもない。そんなことを知っているから、今回の毒舌へとつながる。妻はわたしのそんな発言に、「そうか」と納得する。とはいえ、またまた公務員叩きをするからその先は「うんざり」状態に陥る妻。「一派ひとからげにしないように」といつもたしなめられて会話は終わる。
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