Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

歩行者の多いムラ

2008-02-02 12:13:16 | ひとから学ぶ
 「メタボリックシンドロームって、なに?」なんていう投げかけのページはたくさんある。そんななかで、メタボチェックはどうだろう。基本的に男性ならウエスト85センチ以上、女性90センチ以上は該当基準値という。不思議なことに、男性より女性のウエストの方が大きい、ということは男性の方がたくさん該当者がいそうということになる。もちろんわたしもそんなメタボを気にしなくてはならない年齢であるが、ウエスト85センチという基準値でまず脱落する。意外と痩せているからそういうことになるか゛、痩せていても体脂肪というものはついているものである。人間ドックに行くたびに、体脂肪率が高くて「隠れ肥満なのね」などと看護師さんにわざとらしく言われて落ち込むものだ。したがってウエストで脱落はするものの、気をつけなくてはならない〝からだ〟になっていることは確かである。世の中の人々がいかに歩かなくなったのか、ということもあるが、そういう観点でいけば、地方(田舎)ほどメタボ予備軍が多いところはないだろう。車社会一辺倒であるだけに、一日の歩数は極めて少ない。そういう自分は、電車で通勤し、犬の散歩もするようになってもなかなか体脂肪は落ちなかった。そう考えると、並みの歩数では足りないのではないかなどと思うが、冒頭のページではその保護策として次のように記述している。

「誰でも簡単に、毎日できる運動としてオススメなのは“ウォーキング”です。
厚生労働省の「健康日本21」によると、健康維持に最適な運動消費カロリーは1週間で2,000kcal、1日あたり約300kcalといわれています。体重60kgの人が時速4km(やや早歩き)のペースで、歩幅70cmで10分間歩く(700m、1000歩)ときの消費エネルギーは約30kcalになります。1日300kcalを消費するには、1日で1万歩を歩けばいいわけです。これでしたら、毎日の通勤でクリアできると思いませんか。」

というものである。毎日の通勤でクリアできると思いませんか、とはいうものの、通勤で10分×10倍を歩くとなればかなりの距離である。100分であるから、1時間40分である。約2時間近く歩く通勤など普通の人はしていないだろう。わたしの通勤時間ではその該当時間の3分の1にも満たない。やはり体脂肪の減らないのは納得である。それを補うにはそれこそウォーキングをするか、仕事で間毎日現場に出て、それも距離を稼ぐ歩く仕事をするしかない。仕事でそんな1日を過ごすのは、1年に30日もあるだろうか。残りの330日ほどは予定量に達していないわけであるから、そう考えるとわたしはまだ歩いている方だと思っているから、総メタボ予備軍といっても差し支えないのだろう。



 さてこのごろ旧高遠町の藤沢川の谷に何度も入っている。最も奥の集落(東京から見れば最も手前の集落と言えるかもしれないが)の片倉で2時間ほど仕事をしていた。その間出くわす人の数20人近く。農閑期だからみな仕事をするために外にいるわけではない。ウォーキングである。午後の最も暖かい時間だけに、歩くには最もよい時間帯なのだろう。最も奥まった集落であるから、無住の家も目立つ。にもかかわらず平日の午後にたくさんの人が歩いているのである。それだけ年配の人たちということになるのだが、この集落の人たちはきっと長生きに違いない。
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